研究課題
基盤研究(B)
我々の体を構成する種々の器官では、細胞が機能的・構造的に階層化され、細胞内外の化学反応の伝達によって恒常性が維持される。生体分子の化学的相互作用に基づく代謝反応のミクロ領域での不調は、器官の機能不全に繋がる。疾病機序やバイオマーカーの究明には、生体組織を構成する細胞群の豊富な化学分布情報を直接的に計測し、細胞の状態を精密に示す特徴量を獲得する技術の実現が求められている。本研究では、生体組織を高感度に1細胞スケールで同定し、イメージングするための高感度計測方法の開発に挑む。さらに、疾患生体組織を用いて、組織内における細胞の不均一化・異常化領域の可視化とその生物学的意義を追究する。