研究課題/領域番号 |
23K28407
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補助金の研究課題番号 |
23H03718 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
大谷 健太郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (50470191)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2025年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2024年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / マクロファージ / エフェロサイトーシス / アポトーシス |
研究開始時の研究の概要 |
重症心不全に対する新規治療として間葉系幹細胞(MSC)移植療法の研究開発が進められている。動物実験で良好な成績が得られる一方、臨床試験では僅か3~5%の左室駆出率の改善しか認めず、十分な有効性が示されたとは言えないのが現状である。真に有用な治療法に昇華させるには、MSCによる治療効果の機序のより詳細な解明と、それに基づくMSCの機能増強が肝要である。本研究では、マクロファージのエフェロサイトーシス現象という新たな視点からMSC移植療法の心不全治療機序の更なる解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本年度はヒト人工多能性幹細胞(iPSC)から神経堤細胞を経由した2段階分化誘導法により作成した間葉系幹細胞(iMSC)、および種々のヒト組織から分離したMSCを用い、それぞれの細胞におけるエフェロサイトーシス関連因子のmRNA発現を定量PCRにより評価した。その結果、末梢血単核球や好中球に比し、iMSCおよび種々の組織由来MSCにおいてMFG-E8、GAS6、THBS-1といったエフェロサイトーシス関連因子の発現が有意に高いことが明らかとなった。さらに、iMSCにおけるエフェロサイトーシス関連因子のmRNA発現は、虚血組織を模倣した低酸素(1% 酸素)・低栄養(血清飢餓)条件下において有意に上昇した。 一方、マクロファージによるエフェロサイトーシスを観察するin vitro実験系を構築するため、ヒト末梢血CD14陽性単球(磁気ソーティングにて分離)より顆粒球マクロファージコロニー刺激因子【GM-CSF】/マクロファージコロニー刺激因子【M-CSF】によるM0マクロファージへの分化誘導系ならびに、ヒト単球細胞株であるTHP-1細胞よりホルボール12-ミリスタート13-アセタート【PMA】によるM0マクロファージへの分化誘導系を確立した。さらに、LPS/IFNγ、IL-4、IL-10刺激によるM1、M2a、M2cマクロファージへの極性変化の指摘条件を確立し、それぞれの亜型を特徴づける発現遺伝子を確定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は当初の計画通り、MSCがリンパ球や単球、好中球よりもエフェロサイトーシス関連因子の発現が高いことを確認できた。また、マクロファージによるエフェロサイトーシス実験系の根幹である単球からマクロファージへの分化誘導系ならびに発現遺伝子評価系を確立できた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、iMSCに効率的にアポトーシスを誘導する指摘条件の検討を行うとともに、マクロファージとアポトーシス細胞との共培養系を確立し、iMSCに発現するエフェロサイトーシス関連因子の生理的意義の解明を目指す。
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