研究課題
基盤研究(B)
重症心不全に対する新規治療として間葉系幹細胞(MSC)移植療法の研究開発が進められている。動物実験で良好な成績が得られる一方、臨床試験では僅か3~5%の左室駆出率の改善しか認めず、十分な有効性が示されたとは言えないのが現状である。真に有用な治療法に昇華させるには、MSCによる治療効果の機序のより詳細な解明と、それに基づくMSCの機能増強が肝要である。本研究では、マクロファージのエフェロサイトーシス現象という新たな視点からMSC移植療法の心不全治療機序の更なる解明を目指す。