研究課題/領域番号 |
23K28411
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補助金の研究課題番号 |
23H03722 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
遠山 育夫 滋賀医科大学, 医学部, 理事 (20207533)
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研究分担者 |
柳沢 大治郎 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 准教授 (50581112)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2024年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 画像診断 / 核磁気共鳴画像 / タウ / アミロイド / アミロイドオリゴマー / 非ヒト霊長類モデル |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病の病態は、ベータアミロイドペプペプチド(Aβ)のオリゴマー形成、アミロイド線維を主成分とする老人斑の形成、異常にリン酸化されたタウ蛋白凝集体を主成分とする神経原線維変化の形成、そして神経細胞死と進んでいくと考えられている。しかし、それぞれの異常蛋白相互の関連については良く解っていない。本研究では、アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスに加えて我々の開発したアルツハイマー病の遺伝子改変モデルザルを用いて、Aβオリゴマーや老人斑の形成前から経時的に多重フッ素MR画像を撮影し、Aβオリゴマー、老人斑、神経原線維変化、神経細胞死がどのように脳内に出現し伝播していくのか解析する。
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研究実績の概要 |
本研究は、アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスに加えて我々の開発したアルツハイマー病の遺伝子改変モデルザルを用いて、Aβオリゴマーや老人斑の形成前から経時的に多重フッ素MR画像を撮影し、Aβオリゴマー、老人斑、神経原線維変化、神経細胞死がどのように脳内に出現し伝播していくか、in vivoで解析することを目的とする。現在のところ、アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスは、老人斑歯形成するものの、老人斑から神経原線維に移行することはない。そこで、Aβオリゴマー、老人斑、神経原線維変化、神経細胞死がどのように脳内に出現し伝播していくか、in vivoで解析することを目的とする。現在のところ、アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスは、老人斑歯形成するかを解析するためには、非ヒト霊長類の遺伝子改変モデルが必要である。我々は、これまで6頭のアルツハイマー病の遺伝子改変モデルカニクイザルを産出した。それらのサルの髄液中のAβ40、Aβ42、総タウ、リン酸化タウを測定した。その結果、6歳の1頭(CE2159F)でアミロイド病変とタウ病変を示唆する変化が認められた。そこで、このモデルザル1頭とコントロール1頭について、PET画像法によるアミロイドイメージングとタウイメージングを実施した。モデルザル1頭では、小脳にタウ信号の集積像が認められた。 フッ素MR画像については、アミロイドオリゴマー、アミロイド線維(老人斑)、タウタンパク凝集体(神経原線維変化)を検出するためのプローブについて検討し、これまでの成果を論文にまとめ報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
解析に用いるアルツハイマー病の遺伝子改変モデルザルについて、Gold standardsであるPET画像による解析を行うことができた。また、フッ素MR画像については、アミロイドオリゴマー、アミロイド線維(老人斑)、タウタンパク凝集体(神経原線維変化)を検出するためのプローブについて検討し、これまでの成果を論文にまとめ報告した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、解析に用いるアルツハイマー病の遺伝子改変モデルザルについての解析をすすめるとともに、人工授精等を駆使し、モデルザルの数を増やす。タウ病変が示唆されたサルについては、脳生検による病理検査も考慮する。また、フッ素MR画像用のプローブの特性を解析する。
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