研究課題
基盤研究(B)
胃がんが進行した場合には胃の部分切除や全摘出が行われるが、胃切除術後には、消化管の協調不全、消化不良やダンピング症候群、貧血など、胃再建後の体の変調を克服するために、大半の患者は術後も引き続き困難な試練を強いられる。我々はこれまでに、多能性幹細胞から世界で初めて機能的なミニ胃組織の作製に成功し、さらに成体の胃組織から胃の素となる前駆細胞の培養法を開発している。そこで本研究では、胃組織を再生する新たな技術を開発し、胃再生のための組織工学の基盤技術を構築することを目的とする。特に、この胃前駆細胞から様々な機能性胃上皮細胞を分化させる方法を開発し、胃組織再生の細胞源として使用できることを実証する。