研究課題
基盤研究(B)
脳血管内治療法最大の利点は患者に対する低侵襲性であるが、この治療法普及には、マイクロカテーテルと併用する液体塞栓剤の経済性と安全性保証が必須である。現在、国内認証済の液体塞栓剤は、国外社製 1 種のみで、欧米では、目下、当該製品の安全性について再度の見直しが図られている。本研究では「水・天然多糖類を主成分とする液体塞栓剤実現と社会実装は可能か否か」を問う。天然物素材、かつ、血中成分を固化トリガーとする迅速な塞栓特性、自在な手技操作性が実現できれば、臓器腫瘍塞栓など、脳以外の多様な血管疾患治療法にも波及しうる潜在性を持つと期待される。