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ガス分子の活用により代謝を制御する新たな臓器保存システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K28459
補助金の研究課題番号 23H03771 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分90130:医用システム関連
小区分90140:医療技術評価学関連
合同審査対象区分:小区分90130:医用システム関連、小区分90140:医療技術評価学関連
研究機関日本大学

研究代表者

平井 宗一  日本大学, 医学部, 教授 (70516054)

研究分担者 小川 匡之  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50559937)
永堀 健太  東海大学, 医学部, 特任講師 (50759561)
加藤 侑希  日本大学, 医学部, 助教 (60733649)
池田 俊勝  日本大学, 医学部, 助手 (80510742)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2025年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
キーワード臓器保存システム / メディカルガス / 代謝 / 移植用臓器保存法 / 移植医療
研究開始時の研究の概要

生体外に摘出された移植用臓器の代謝は、外的環境に起因して大きく変化する。臓器代謝は保存状態に大きく影響するにもかかわらず、既存の保存法では温度のみで制御されており、能動的な代謝制御は未だ確立されていない。代表者らは、ガス分子を活用することで摘出臓器の代謝を制御する臓器保存法を独自に開発し、酸素と一酸化炭素の混合ガスが、保存臓器の好気性代謝を促進すると同時に、Pentose phosphate pathway活性化により酸化ストレスの軽減を誘導することを立証した。本研究にて、能動的な代謝制御の技術を長期保存・臓器培養へ応用し、移植用臓器の供給体制の改善に貢献する研究を行う。

研究実績の概要

生体外に摘出された移植用臓器の代謝は、外的環境に起因して大きく変化する。臓器代謝は保存状態に大きく影響するにもかかわらず、既存の保存法では温度のみで制御されており、能動的な代謝制御は未だ確立されていない。代表者らは、ガス分子を活用することで摘出臓器の代謝を制御する臓器保存法を独自に開発した。これにより、酸素と一酸化炭素の混合ガスが、保存臓器の好気性代謝を促進すると同時に、Pentose phosphate pathway活性化によりNADPH-GSHを介して酸化ストレスの軽減を誘導することを立証した。また、臓器の保存時間を既存の保存法よりも延長させることに成功している。本研究は、ガス分子による代謝制御を利用した新たな臓器保存システムの構築を目的としている。当初の計画では、最初のStepとして、ガス分子の感作による摘出臓器の代謝産物を解析し、保存状態との関係性を明確にする予定であった。そこで、2023年度は、vivoのモデルであるラット心臓を用いた異所性頸部移植モデルおよび、vitroのモデルであるH9C2細胞を用いた低温、低酸素曝露培養モデルを構築し、サンプルの採取をすることが可能となった。また、質量分析利用(GC/MS/MS)におけるサンプルの前処理方法および測定条件の検証を同時に行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度は、「ガス分子を作用させた際の、保存臓器の代謝の変化を解析にする」ため、ラット心臓を用いたvivoを用いたモデルにおける代謝測定条件を決定した。さらに、H9c2細胞を用いて、vitroにおける再現モデルの構築に取り組んだ。H9c2細胞における代謝測定条件についても同時に検証を行っている。当初の予定では、条件決定後の測定、解析までを2023年に行う予定であったが、vivoモデルにおける手術手技の確立をするうえで、遅れが生じている。また、vivoモデルでは、CORMの条件を決定するうえでの遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

vivoおよびvitroにおける移植用臓器保存モデル(低酸素および低温暴露モデル)における経時的な代謝変化の測定を行う。さらに、一酸化炭素を用いた臓器保存方法の有効性のメカニズムとして、これまでに指摘されてきた細胞障害因子いがいにFerroptosisに着目し、解析を行っていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] <scp>SCD1</scp> inhibition enhances the effector functions of <scp>CD8</scp><sup>+</sup> T cells via <scp>ACAT1</scp>‐dependent reduction of esterified cholesterol2023

    • 著者名/発表者名
      Sugi Toshihiro、Katoh Yuki、Ikeda Toshikatsu、Seta Daichi、Iwata Takashi、Nishio Hiroshi、Sugawara Masaki、Kato Daiki、Katoh Kanoko、Kawana Kei、Yaguchi Tomonori、Kawakami Yutaka、Hirai Shuichi
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 115 号: 1 ページ: 48-58

    • DOI

      10.1111/cas.15999

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

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