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意味変化から見るハンガリー語の否定的感情要素に関するコーパスに基づく数理的分析

研究課題

研究課題/領域番号 23KF0028
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金
応募区分外国
審査区分 小区分02060:言語学関連
研究機関東京外国語大学

研究代表者

大谷 直輝  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (50549996)

研究分担者 SZABO MARTINA KATALIN  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-04-25 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
2023年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード語用論 / 自己対義語 / 対照言語学
研究開始時の研究の概要

本研究では、自然言語処理・深層学習の専門家であるSzabo氏と、認知言語学・構文文法の専門家である申請者とが、大規模コーパスを用いて、ハンガリー語、英語、日本語等の否定表現を対照的に研究することで、否定表現の振る舞いを記述し、歴史的な極性の反転や変化を考察するものである。同時に、理論と方法論が一体となった機能的な言語の研究手法についても検討を行う。

研究実績の概要

本研究では,自然言語処理・深層学習の専門家であるSzabo氏と,認知言語学・構文文法の専門家である申請者とが,大規模コーパスを用いて,ハンガリー語,英語,日本語等の否定表現を対照的に研究することで,否定表現の振る舞いを記述し,歴史的な極性の反転や変化の考察を行った。Szabo氏は主に,ハンガリー語のデータの構築と,先行研究の精査,論文の主な執筆を行った。受け入れ研究者は,日本語のデータの構築と日本語とハンガリー語の現象の比較結果を言語学的に論じる作業を担当した。
本共同研究では,日本語の「やばい」とハンガリー語のdurvaという自己対義語の対照研究を,大規模コーパスを用いて進めた。さらに,コーパスを用いての,類似した意味拡張(驚異的な用法の獲得,価値の反転,価値の中立化)の実態の調査を拡張し,自己対義語(enantiosemy)の形成プロセスや価値反転の動機づけなどに関する研究を進めた。これらの研究は,2日本語用論学会第25回大会において発表されると同時に,大会後のプロシーディングズに論文の掲載がなされた。
本研究の意義は,個別の語彙の研究にとどまらず,自己対義語という通言語的に珍しい現象を扱いながら,ハンガリー語と日本語の語彙の比較研究という新しい分野を開拓することを試みた点である。さらに,自然言語処理,機械学習,認知言語学・構文文法,談話等を含めた学際的な観点から実証的な研究手法の提示を試みた点も成果と言える。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Corpus analysis of Japanese and Hungarian negative emotive words from a discourse interactional perspective2023

    • 著者名/発表者名
      Szabo, Martina K. and Naoki Otani
    • 雑誌名

      Proceedings of the 25th Conference of the Pragmatics Society of Japan

      巻: 25 ページ: 218-225

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2023-04-26   更新日: 2024-12-25  

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