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月光がサンゴの配偶子形成(産卵)を制御する分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23KF0064
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金
応募区分外国
審査区分 小区分45040:生態学および環境学関連
研究機関琉球大学

研究代表者

高橋 俊一  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (80620153)

研究分担者 TAN EE SUAN  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-04-25 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2024年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2023年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード同調産卵 / 月光 / 産卵 / サンゴ
研究開始時の研究の概要

サンゴの一斉産卵は満月の時期に見られる。最近の我々の研究により、月光が産卵の抑制因子(サプレッサー)として働き、その効果は月光が太陽光と連続している場合でのみ有効で、その間に暗い時間帯(光のギャップ)が存在すると月光の抑制効果は失われ、その4-6日後に産卵することを明らかにした(PNAS2021)。しかし、その分子機構は未だ不明である。そこで本研究では、産卵の合図がどのような遺伝子の発現を制御し、産卵(配偶子の成熟)のタイミングをどう制御しているかを明らかにする。

研究実績の概要

サンゴの一斉産卵は満月の時期に見られる。そのため、月光が産卵の合図だと予想されていた 。しかし、最近の我々の研究により、月光が産卵の抑制因子(サプレッサー)として働き、その効果は月光が太陽光と連続している場合でのみ有効で、その間に暗い時間帯(光のギャップ )が存在すると月光の抑制効果は失われ、その4-6日後に産卵することを明らかにした(PNAS 2021)。自然界では、満月の日を境に、月の出時刻が日の入り時刻の前から後へと変化する。そのため、満月の日以降に、光のギャップが出現し、これが産卵の合図となるわけである。しかし、その合図が、サンゴの産卵をどう制御しているかは未だ不明である。そこで本研究で は、産卵の合図がどのような遺伝子の発現を制御し、産卵(配偶子の成熟)のタイミングをどう制御しているかを明らかにすることを目的とする。初年度は、アザミサンゴ(Galaxea fascicularis)6群体(オス:3群体、メス:3群体)を用いて実験を行った。夜間の光がある状態からない状態へと変化させ(産卵の合図を与え)、合図を与える1日前から産卵するまで(合図を与えて6日後)、毎日サンプリングを行った。また、同様のサンプリングを産卵の合図を与えなかった(夜間の光が常にある状態で維持した)サンゴでも行った。サンプリングされたサンゴからRNAを抽出し、RNA-seq解析用のシークエンスデータを得ており、RNA-seq解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通り実験が進んででいる。

今後の研究の推進方策

遺伝子発現解析を終えた後、同調産卵機構に関与すると思われる候補遺伝子に対し、個別の解析を進める(10遺伝子程度を予定)。まず、それぞれの候補遺伝子をクローニングし、それに対するプライマーを作成し、リアルタイムqPCRを用いて、合図の前後での発現を確認する。さらに、初年度に得たサンゴ片サンプルを用いて、サンゴポリプの切片を作成し 、in situハイブリダイゼーションを行い、候補遺伝子の発現場所を特定する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-26   更新日: 2024-12-25  

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