研究課題/領域番号 |
23KF0227
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
大島 純 静岡大学, 情報学部, 教授 (70281722)
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研究分担者 |
MOHAMMAD BAKHTIAR AISHAH 静岡大学, 情報学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2023-11-15 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2025年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2024年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2023年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
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キーワード | チームワークの調整 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は,異なる専門家の知識を統合して,学習者の困難な状況を特定し,適切な介入タイミングを見極める方法を開発することを目指す.第一に,時間制約のあるチームワーク中の学習者の困難を社会ネットワーク分析で識別し,介入場面を特定する手法を開発する.第二に,この手法を用いて学習者が自己の活動を振り返り,適切なメタ認知を促す教授支援方法を検討する.研究を通して,既存のデータセット分析,アルゴリズム改善,PBLコース学生の分析,そして最終的な成果の検証と発表というステップを踏む.
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研究実績の概要 |
第一年度(後期)は,収集が完了している研究分担者のデータセットを,研究代表者の開発した対話の社会ネットワーク分析アルゴリズムで再度分析し,これまでのコード化した調整活動の指標との関連性について検討した.分担者がこれまで共同研究を展開してきているビクトリア大学のAllyson Hadwin教授ともオンライン会議を通じて議論を重ね,今回提案する定量化分析手法の妥当性を概念的にも高めた上で,調整活動が必要となるタイミングを抽出するための規則を明らかにすることを試みた. 代表者の開発したsocio-semantic network analysisで,議論のピークを定量的に同定し,その前後における協調学習の調整活動をepistemic network analysisで分析し,学習成果の高低による実践パターンの違いを明らかにした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していた分析は終了し,現在成果発表のための論文を執筆している.
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今後の研究の推進方策 |
第二年度の前期は,昨年度の後期から議論を始めた調整活動を必要とする問題が,学習者の活動の中に現れるタイミングの抽出アルゴリズムの改善を継続的に行う.いくつかの可能なアルゴリズム案を同じデータの分析に適用し,その精度比較を行うことによって最適なものを選択していく.第二年度の後期は,開発したアルゴリズムの有用性を確認するために,研究代表者が担当する初年次のPBLコースを受講する学生を対象に,彼らがチームワークを通してどのような問題に直面し,調整活動を展開していくのかを分析し,定期的にfeedbackを提供することにより,よりよい学習成果へと導く教授デザインを設計,実施する.
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