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漢籍訓点資料を対象とする漢字音の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23KF0232
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金
応募区分外国
審査区分 小区分02070:日本語学関連
研究機関京都大学

研究代表者

大槻 信  京都大学, 文学研究科, 教授 (60291994)

研究分担者 JUNG MUNHO  京都大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-11-15 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2025年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2024年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2023年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード漢字音
研究開始時の研究の概要

本研究は平安後期から南北朝期まで加点された漢籍訓読資料における漢字音注記を対象とするものである。漢籍の中でも、現存点数が多く相互比較が可能な典籍である『尚書』(経書)、『文選』(文芸書)、『史記』(歴史書)を選定し、加点者が所属する学問集団や書写目的などの差により、各資料に加点されている漢字音注記に現れる言語現象にどのような差が生じるのかに着目する。
これにより、加点者の位相差による異本間の言語現象の差を明示化し、差が現れる事例・非規範的な事例の分析により、非規範性が発生するプロセスを究明できる。また、『広韻』未収録字を他の古辞書に準拠して音注を分析することによって、他研究との差別化を図る。

研究実績の概要

本研究は平安後期から南北朝期まで加点された漢籍訓読資料における漢字音注記を対象とするものである。漢籍の中でも、現存点数が多く相互比較が可能な典籍である『尚書』(経書)、『文選』(文芸書)、『史記』(歴史書)を選定し、加点者が所属する学問集団や書写目的などの差により、各資料に加点されている漢字音注記に現れる言語現象にどのような差が生じるのかに着目する。
これにより、加点者の位相差による異本間の言語現象の差を明示化し、差が現れる事例・非規範的な事例の分析により、非規範性が発生するプロセスを究明できる。また、『広韻』未収録字を他の古辞書に準拠して音注を分析することによって、他研究との差別化を図る。
令和5年度は、10月から12月までに、『史記』訓点本の漢字音注記のデータの入力を完了し、2月までに、その再検討と他典籍注釈書入力など必要事項の入力・分析作業を行った。
3月からは『尚書』データ入力を開始し、5月の訓点語学会における研究発表の準備を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

『文選』『史記』などのマイクロフィルム事前調査(東京都・斯道文庫)を昨年度に計画していたが、同マイクロフィルムの一部が傷んでいることから、修理のため閲覧困難との連絡があり、調査を延期した。それ以外については、おおむね順調に進展している。以上から、「やや遅れている」と判断する。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、4月~6月に、神宮徴古館蔵『古文尚書』の原本調査(許可の可否により変更予定)、『古文尚書』漢字音注記のデータ入力、『史記』訓点本の漢字音注記に関して訓点語学会にて研究発表(5月)を予定している。7月~9月には、『史記』訓点本の漢字音注記に関する研究を論文化し、『訓点語と訓点資料』に投稿の予定である。加えて、『古文尚書』漢字音注記のデータ点検を行い、日本語学会に発表要旨を提出する予定である。10月~12月には、『古文尚書』漢字音注記のデータを基に日本語学会にて発表を予定しており、斯道文庫(東京都)にて九条本文選のマイクロフィルム調査も行う計画である。令和7年1月~3月には、『古文尚書』漢字音注記に関する研究を論文化し、日本語学会の『日本語の研究』に投稿する予定である。加えて、『文選』訓点本の漢字音注記のデータ入力を進める計画である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-11-17   更新日: 2024-12-25  

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