研究課題/領域番号 |
23KF0273
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
瀧澤 文雄 福井県立大学, 海洋生物資源学部, 准教授 (60822913)
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研究分担者 |
ABDELSALAM EHDAA 福井県立大学, 海洋生物資源学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2023-11-15 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2025年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2024年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2023年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ウイルス性旋回病 / ニジマス / キラーT細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
魚類ウイルス病であるウイルス性旋回病(VWD)は、その原因ウイルスが特定されておらず診断・防除法が存在しない。また、DNAワクチンは遺伝子情報があれば短期で開発でき、ウイルス感染細胞を攻撃するキラーT細胞を活性化できるため、ウイルス病に対する最適な予防法と考えられている。しかし、魚類ではDNAワクチンに対するキラーT細胞の作用機序は不明な点が多い。本研究はVWDウイルスゲノムを解読し、その情報を基に本病に対する診断法とDNAワクチンを開発する。また、キラーT細胞の研究モデルであるとともにVWDの宿主であるニジマスを用いて本病やDNAワクチンに対するキラーT細胞の免疫応答を解析する。
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研究実績の概要 |
魚類ウイルス病であるウイルス性旋回病(VWD)を疑うサケ科魚類が確認されたが、本病のウイルスは特定されておらず診断・防除法が存在しない。また、DNAワクチンは遺伝子情報があれば短期で開発でき、ウイルス感染細胞を攻撃するキラーT細胞を活性化できるため、ウイルス病に対する最適な予防法と考えられている。しかし、魚類ではDNAワクチンに対するキラーT細胞の作用機序は不明である。そこで本研究はVWDウイルスゲノムを解読し、その情報を基に本病に対する診断法とDNAワクチンを開発する。また、VWDの宿主かつキラーT細胞の同定が可能なニジマスをモデルとして、本病とDNAワクチンに対するキラーT細胞の活性化機構の解明を目指す。 2023年度は、11月末に研究員が来日して、新たな環境での研究生活を開始してもらった。これまでVWDウイルスの分離を試み、ウイルス様RNAの精製に成功している。また、ニジマスのキラーT細胞の同定やキラーT細胞のマーカーとなるCD8分子の発現様式について基礎的なデータが集まってきている。 これらの結果を発展させることにより、VWDの診断法とDNAワクチンによる予防法が確立されると同時に、ウイルス・DNAワクチンに対する魚類キラーT細胞の活性化機構が解明が進むことが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
VWDウイルスの分離を試み、ウイルスを感染させた培養細胞の変性の確認に成功するとともに、感染細胞の培養上清を用いた再感染に成功している。さらに、培養上清からウイルス様RNAの精製に成功した。また、ニジマスのリンパ組織中のキラーT細胞の割合やキラーT細胞のマーカーとなるCD8分子の発現様式について解析し、キラーT細胞やその機能に関する研究結果が得られている。
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今後の研究の推進方策 |
魚類細胞の培養上清に含まれるVWDウイルス由来と思われるRNAについて高精度の精製を目指す。得られたウイルスRNAについてDegenerateプライマーを用いるPCRやRNA-seq解析によりウイルスゲノムの配列を同定する。また、CD8陽性キラーT細胞についてフローサイトメトリーや蛍光顕微鏡法により解析を進めるとともに、CD8遺伝子や分子の発現様式について解析を進める。
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