研究課題
特別研究員奨励費
イカ類は巨大なレンズ眼と脳を有し、視覚に依存した多様な行動を示すが、様々な視覚情報の神経処理および視覚的行動の神経機構はほとんど未解明なままである。また、イカ類は左右の眼が体の側方に位置するため、左右の視覚情報を別々に受容することによる視覚的な左右差、つまり利き眼が存在するが、イカ類の利き眼の適応的意義および神経機構も未解明なままである。本研究はこれらの点に着目し、アオリイカを対象に「イカ類の眼-視葉-視交連システムにおいて、利き眼側と非利き眼側の神経情報処理の差異、および利き眼側の情報処理の優位性を生成する神経機構が存在する」という仮説を立て、神経科学的にその仮説を検証する。