研究課題
特別研究員奨励費
甘味受容はエネルギー源である糖分を効率的に摂取するための機構である。甘味物質は舌のⅡ型味蕾細胞に発現している甘味受容体によって受容される。甘味受容体は下流のシグナル伝達分子を介して最終的に味神経の活動電位を引き起こし、甘味が生じる。本研究では甘味受容体の立体構造を解明することにより、甘味物質の認識機構やシグナル伝達メカニズムを解明することを目指す。これにより、食・健康という観点から人々の生活に対して大きく貢献することが期待される。例えば、立体構造に基づく甘味料の改良や、計算機シミュレーションによる新規人工甘味料の探索など、合理的な手法による高親和性甘味料の開発が可能となる。