研究課題/領域番号 |
23KJ0719
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
片山 美沙 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2023-04-25 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2025年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2024年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2023年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | D型インフルエンザウイルス / インフルエンザウイルス / マトリックスタンパク質 / 温度感受性 / HEFタンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
D型インフルエンザワクチン候補ウイルスとして、高温感受性および共通抗原性を賦与したウイルスを作製する。A型インフルエンザウイルスでは、粒子構造を支えるマトリックスタンパク質の核局在シグナルへ変異を導入することで、高温感受性変異体を得られている。本研究では、マトリックスタンパク質への変異導入により高温感受性を賦与し、その増殖性と抗原性を従来のポリメラーゼ変異による温度感受性ウイルスと比較する。さらに、表面タンパク質HEFの抗原決定部位の解析を基に、国内に流行する2系統のウイルスに対応できるように抗原決定部位を改変した組換えワクチンウイルスの構築についても検討する。
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研究実績の概要 |
本研究では、A型インフルエンザウイルスで得られている知見を基にして、ウイルス粒子の骨組みとなるマトリックスタンパク質への変異導入による高温感受性ワクチンウイルスの作製を目指しており、従来のポリメラーゼ変異による高温感受性ワクチンウイルスよりも効果が高いワクチンを作製できる可能性がある。 本年度は、温度感受性ウイルスを作製する前段階として、D型インフルエンザウイルスのマトリックスタンパク質に存在する核局在シグナル配列の探索を中心に研究が進展し、およその配列位置を特定するに至った。2024年度は、さらに詳細な核局在シグナル配列を特定し、その配列に変異を導入したマトリックスタンパク質をもつウイルスの人工合成、および温度感受性についての調査を行う予定である。 また、温度感受性ウイルスを作製するバックアッププランとして、ウイルスポリメラーゼタンパク質にA型インフルエンザウイルス低温順化株と相同な変異を導入して得られた高温(37℃)感受性株を低温(33℃)で連続継代することで、低温順化株の作製を試みている途上である。 さらに、以前に樹立したD型インフルエンザウイルス表面タンパク質HEFに対するモノクローナル抗体を使用して、国内に分布するD型インフルエンザウイルスの抗原性の解析を行い、その知見を元に抗原性が異なる2つのウイルス株の抗原性を一部併せ持つキメラHEFタンパク質を作製した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、マトリックスタンパク質の核局在シグナル配列を概ね特定するに至ったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後はさらに詳細な核局在シグナル配列を特定するため、蛍光タンパク質にシグナル配列候補を付加して細胞内での局在変化を調べる。配列が特定できた後は、変異を導入したウイルスをリバースジェネティクス法で作製する。表面タンパク質HEFについては、さらに他の部位についてエピトープにアミノ酸変異を導入することで共通抗原性の賦与を試みる。
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