研究課題
特別研究員奨励費
本研究は、宇宙論的流体シミュレーションを用いて宇宙最初期(宇宙年齢10億年未満)における遠方銀河の化学進化および力学的進化を探る。遠方銀河は銀河内部の星形成領域から輝線を放射し、近年のALMA、JWST観測によって多くの遠方銀河が観測されつつある。そこで、シミュレーション銀河内部からの輝線放射の理論モデルを構築し、多波長に渡るあらゆる輝線の放射強度を計算するコードを開発する。次に、得られた輝線マップを最新の観測結果と照らし合わせ、金属量・質量集積・運動学的性質を明らかにする。最終的にシミュレーションおよび観測から得られる銀河の統計的性質を用いて宇宙最初期の銀河形成・進化に迫る。