研究課題
特別研究員奨励費
キタエフハニカム模型は絶対零度まで磁気秩序が現れない量子スピン液体の厳密な例として知られ、理論的にも実験的にも注目されている。しかし、キタエフハニカム模型に対して散逸の効果を忠実に取り入れて厳密解を求めた例はない。本研究ではある種の性質の良い散逸を含む量子系の時間発展を記述する GKSL 方程式と呼ばれる方程式を仮定し、散逸のあるキタエフハニカム模型の振る舞いを明らかにするほか、散逸系を扱う上での一般論を整備する。