研究課題
特別研究員奨励費
本研究は、オスマン朝を中心にヨーロッパ諸国との間で形成された「海賊」をめぐる海上秩序について、特に18世紀の対フランス関係を中心に明らかにするものである。アフドナーメ/カピチュレーションにもとづく海上秩序の形成過程や実際の「海賊」取り締まりにおける適用、フランス側から見たオスマン朝を中心とする海上秩序との関わり、「海賊」案件の当事者である捕虜自身の視点を通して、オスマン朝-フランス間の海上秩序を多面的に分析する。近現代の海洋法とも比較検討することで、海洋法のあり方を捉えなおすことにもつながる。