研究課題
特別研究員奨励費
インターネットを介した膨大な情報の集約による〈集合知の創出〉が素朴に期待されてきた現代社会は、 今やボットの介入がもたらす〈集合知の危機〉に直面している。そんな中、ボットの登場がもたらしたインターネット空間の変容は、現代社会における集合知の可能性に疑念と期待を交錯させている。本研究では、計算社会科学と実験社会科学の接続的な立ち位置から、集団にボットを投入するというエンジニアリング的な介入が、人々の意思決定に及ぼす影響および大規模な集団レベルで生み出す効果を、計算論モデルを通して解明することを目指す。