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色素体型チオレドキシン様タンパク質の新機能探索

研究課題

研究課題/領域番号 23KJ0887
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金
応募区分国内
審査区分 小区分44030:植物分子および生理科学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

福士 結香  東京工業大学, 生命理工学院, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2023-04-25 – 2024-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2023年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2024年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2023年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードレドックス制御 / Trx / Trx様タンパク質 / 光防御 / 胚形成 / 色素体
研究開始時の研究の概要

植物は、常に変わり続ける環境に対応して生き抜いていくために、様々な制御のしくみを備えている。そのひとつが、光条件に応じて光合成のオン/オフを切り替える、色素体内の酸化還元(レドックス)制御である。チオレドキシン様タンパク質は、この制御のオフ側を担う酸化因子として近年同定された。ところが申請者のこれまでの研究から、チオレドキシン様タンパク質は代謝系酵素の酸化因子として機能するだけでなく、光防御や胚形成の制御にも関与していることが示唆された。そこで本研究では、これまでに見出された光防御や胚形成への関与に特に注目しながら、チオレドキシン様タンパク質が持つ未解明の役割を明らかにする 。

研究実績の概要

植物は、常に変化する環境に対応して生きていくために、様々なしくみを備えている。そのひとつである植物の色素体内の酸化還元(レドックス)制御は、光環境に応じて光合成のオン/オフを切り替えることができる。古くから、チオレドキシン(Trx)というタンパク質が、この制御のオン側を担う還元因子として知られていた。しかし、オフ側の制御のしくみは長く未解明であった。近年、このオフ側を担う酸化因子として、Trx様タンパク質が同定された。さらに、本研究員によるこれまでの研究から、Trx様タンパク質が、光防御や胚形成の制御に関与することが示唆されているが、その機能の詳細は明らかではない。本研究課題では、これまでに見いだした光防御や胚形成への関与を足掛かりとして、Trx様タンパク質が持つ未解明の機能を明らかにすることを目的とした。
本年度は、シロイヌナズナを実験材料として、Trx様タンパク質の変異株の作製とin vivo解析に取り組んだ。その成果を以下に示す。1)Trx様タンパク質が、標的となる光合成系タンパク質の酸化制御を介して光防御系の制御に関わることを、Trx様タンパク質過剰発現株の解析を通して明らかにした(J Plant Res 2024)。2)Trx様タンパク質が、胚形成時における色素体機能のレドックス制御に重要な役割を果たすことを、Trx様タンパク質欠損株の作製と解析を通して見いだした(論文執筆中)。以上の研究成果から、光防御系と胚形成への関与という、植物の色素体におけるTrx様タンパク質の新たな機能を明らかにすることができた。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Overexpression of thioredoxin-like protein ACHT2 leads to negative feedback control of photosynthesis in Arabidopsis thaliana2024

    • 著者名/発表者名
      Fukushi Y., Yokochi Y., Hisabori T., Yoshida K.
    • 雑誌名

      J. Plant Res.

      巻: in press 号: 3 ページ: 445-453

    • DOI

      10.1007/s10265-024-01519-2

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Involvement of plastid-localized Trx-like proteins in embryogenesis in Arabidopsis thaliana2024

    • 著者名/発表者名
      Fukushi Yuka、Yokochi Yuichi、Hisabori Toru、Yoshida Keisuke
    • 学会等名
      第65回日本植物生理学会年会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Physiological impacts of Trx-like protein overexpression in Arabidopsis chloroplasts2023

    • 著者名/発表者名
      Fukushi Yuka、Hisabori Toru、Yoshida Keisuke
    • 学会等名
      Taiwan-Japan Plant Biology 2023
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2023-04-26   更新日: 2024-12-25  

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