研究課題/領域番号 |
23KJ0996
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分43040:生物物理学関連
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
飯田 史織 総合研究大学院大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-04-25 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2024年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2023年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ヌクレオソーム / クロマチン / クロマチンドメイン / クロマチンループ / コヒーシン / ライブセルイメージング / 超解像顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
コヒーシンがどのようにループ構造を構築し、クロマチンの動きをどのように抑制するかを、生きたヒト培養細胞において検証する。 一分子ヌクレオソームイメージングを用い、コヒーシンが i) ループ構造の構築によるドメイン形成、または ii) 姉妹染色分体の接着のどちらによってクロマチンの動きを抑制するか検証する。姉妹染色分体の接着を阻害した細胞、ドメインの数を増やした細胞で、それぞれクロマチンの動きを定量する。 さらに、クロマチンの動きの程度を指標として、コヒーシンによるドメイン形成の過程を観察する。コヒーシンの分解により上昇したクロマチンの動きが、コヒーシン発現量の回復とともにどのように戻るか検証する。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、リング状のタンパク質複合体であるコヒーシンがどのようにループ構造を構築し、クロマチンの動きをどのように抑制するかを、生きたヒト培養細胞において検証することを目的とする。 令和5年度は、一分子ヌクレオソームイメージングを用い、コヒーシンが i) ループ構造の構築によるドメイン形成、または ii) 姉妹染色分体の接着のどちらによってクロマチンの動きを抑制するかを検証するため、姉妹染色分体の接着を阻害した細胞、ドメインの数を増やした細胞で、それぞれクロマチンの動きを定量した。結果、コヒーシンは主にi) ループ構造の構築によるドメイン形成によってクロマチンの動きを抑制していることが明らかとなった。現在、コヒーシンによって構築されるクロマチン高次構造が、クロマチンの弾性にどのように影響するかを検証している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、コヒーシンがどのようにクロマチンの動きを抑制しているかを明らかにすることができた。コヒーシンによって構築されるクロマチン高次構造が、クロマチンの弾性にどのように影響するかについても、解析は順調である。
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今後の研究の推進方策 |
コヒーシンやヌクレオソーム相互作用によって構築されるクロマチン高次構造が、クロマチンの弾性にどのように影響するかについて、さらに解析を行う。
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