研究課題
特別研究員奨励費
磁性物質中における電子スピンの2次元渦状配列であるスキルミオン、3次元単極子型配列であるヘッジホッグといった、有限のトポロジカル不変量によって特徴づけられたトポロジカル磁気構造が、外部擾乱に対する高い堅牢性や低い駆動閾値電流といった従来型の磁気構造にはない特性から、スピントロニクス素子の基盤技術の候補として注目を集め続けている。本研究では、こうした特異な磁気構造の内部自由度および素励起であるマグノンに着目して、様々な種類の電気的・磁気的非線形応答現象について調べる。並行して大規模な実時間発展計算も行い、これら非線形応答現象を用いた磁気構造の安定性制御やダイナミクスについても調べる。