1990年代以降に日本の労働市場に生じた職業構造の変化により、異なる属性をもつ人々が生涯のキャリアを通して獲得する職業上の地位がどのように変化し、日本の社会階層をどのように書き換えているのかについて、階層形成のジェンダーの視座から明らかにする。3つの研究課題に取り組む。第1に、90年代後半以降の階層を捉えるための職業階層スキーマを提示する。第2に、この分類を大規模ミクロデータに応用し、階層的地位の変化に関する一連の分析を行い、男女の階層形成パターンの変化を明らかにする。将来的には研究成果を国際比較分析へと発展させることを視野に入れ、海外研究者らとのネットワーク構築にも取り組む。
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