• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

子宮が選ぶ良い精子とは?:補体活性化・不活性化メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 23KJ2200
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金
応募区分国内
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛

研究代表者

諸星 和紀  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学研究センター医療工学研究部門, 助教

研究期間 (年度) 2023-04-25 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード補体C3 / 精子選抜 / 子宮内液
研究開始時の研究の概要

女性生殖器内の子宮内液に含まれる補体成分が殺精子作用を持つことを明らかにしているが、「排除される精子」および、卵に辿り着くことができる「排除されない精子」をどのようにして選抜しているかは明らかになっていない。本研究では補体成分によって排除される精子と排除されない精子が存在すると仮定し、子宮内における精子選抜メカニズムを明らかにすることを目的とする。

研究実績の概要

本研究では子宮内液に含まれる補体成分によって排除される精子と排除されない精子が存在すると仮定し、子宮内における精子選抜メカニズムの解明を目的としている。子宮内液には補体C3が多量に含まれることを確認しており、補体C3ノックアウトマウスを用いた実験からも精子選抜メカニズムに補体C3が重要であることが示唆されているが、詳細な機序は明らかになっていない。今年度は、「子宮内補体C3不活性化」に関する知見を得た。
子宮内液の補体C3状態を確認するため、子宮内液を含む培地中で精子を培養した後、培養液と精子表面のC3形態をウェスタンブロットにより確認した。その結果、補体C3の不活性型であるiC3bが精子表面でのみ検出された。不活性型であるiC3bが分解され産生されるC3dg、C3dは培養液中および精子表面の両方で検出された。このことから、精子には子宮内液の補体を不活性化する機序がある可能性が示唆された。
加えて、子宮内液における精子生存率の解析手法の検討にも着手した。これまでは培養後の精子をヘキスト、PI染色した後、蛍光顕微鏡下でカウントすることで精子生存率を測定していたが、解析効率を上げるためフローサイトメーターを用いた精子生存率の測定を検討した。その結果、蛍光顕微鏡下での測定と同程度の結果を得ることが可能となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和5年度に防衛医科大学校へ所属が変わり、実験環境の変化や研究以外の業務が増加したため、計画段階で想定していた進度で実験を行うことが難しくなったため。

今後の研究の推進方策

今年度はフローサイトメーターを用いた精子の生存率測定法を確立したため、これまで以上に正確かつ迅速に解析を行うことが可能になった。来年度は引き続き、補体成分による殺精子作用の詳細なメカニズムについても解析予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Recent Advances in the Production of Genome-Edited Animals Using <i>i</i>-GONAD, a Novel <i>in vivo</i> Genome Editing System, and Its Possible Use for the Study of Female Reproductive Systems2023

    • 著者名/発表者名
      Sato Masahiro、Morohoshi Kazunori、Ohtsuka Masato、Takabayashi Shuji、Inada Emi、Saitoh Issei、Watanabe Satoshi、Nakamura Shingo
    • 雑誌名

      OBM Genetics

      巻: 07 号: 04 ページ: 1-30

    • DOI

      10.21926/obm.genet.2304207

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Recent Advances in In Vivo Somatic Cell Gene Modification in Newborn Pups2023

    • 著者名/発表者名
      Nakamura Shingo、Morohoshi Kazunori、Inada Emi、Sato Yoko、Watanabe Satoshi、Saitoh Issei、Sato Masahiro
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 24 号: 20 ページ: 15301-15301

    • DOI

      10.3390/ijms242015301

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] マウス血清に存在する補体抑制因子の解析2023

    • 著者名/発表者名
      諸星和紀, 中村伸吾, 佐藤伴, 宮戸健二, 河野菜摘子
    • 学会等名
      第46回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] マウス子宮内において補体系副経路が殺精子にはたらく2023

    • 著者名/発表者名
      砂本真名人, 佐藤里奈, 諸星和紀, 佐藤伴, 宮戸健二, 河野菜摘子
    • 学会等名
      第46回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-26   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi