研究課題/領域番号 |
23KJ2237
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
矢原 寛子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所 ゲノム医科学プロジェクト(戸山), 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2023-10-02 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 薬剤関連顎骨壊死 / MRONJ / メタゲノム / 微生物叢 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤関連顎骨壊死MRONJ患者と健常者の唾液由来bulk DNAをメタゲノム解読し、患者に特徴的な微生物と遺伝子の存在を探る研究に取り組んでいる。本研究ではまず、患者10サンプルをメタゲノム解読して既に報告した、Actinomyces属がコードするMRONJ関連遺伝子の妥当性を検証しつつ、十分なDNAを抽出できたサンプルをロングリードでメタゲノム解読することで、MRONJ関連遺伝子がActinomycesのゲノムのどこにどのようにコードされ、Actinomyces属の中でどのように進化してきたかを明らかにする。更に、患者側の疾患感受性の遺伝的背景としてHLA遺伝子が関連するかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
薬剤関連顎骨壊死MRONJは、広範囲な骨壊死・露出を伴う難治性の疾患である。骨吸収抑制剤や血管新生阻害薬等の投与を受けている患者に発症するが、原因が不明で医療関係者に混乱を招いており、病態解明とスクリーニング法の開発が早急に求められる。 本研究では、①患者の口腔内に存在するActinomyces属菌のゲノムをメタゲノムデータから復元し、先行研究で報告された疾患関連遺伝子が、ゲノムのどこにどのようにコードされているか、Actinomyces属の中でどう進化したのか明らかにする。次に、②新たに患者から採取した唾液を用い、Actinomyces属と疾患関連遺伝子が検出されるか検証する。同時に、③唾液由来DNAからヒトHLA領域全長35遺伝子のタイピングを行い、特定の型がMRONJに関連するか明らかにする。更に、疾患関連遺伝子とHLA遺伝子の型の組み合わせがMRONJに関連するか明らかにする。 本年度、予定通り倫理委員会一括審査の承認が得られ、各共同研究施設に検体の採取と輸送に関するマニュアルを送付し、1施設あたり20検体を目標とした検体収集を開始した。一方、先行研究で解析した患者3名の唾液由来DNAの残りをロングリードシークエンサーで解読し、Actinomyces属のゲノムを復元し、解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り倫理委員会一括審査の承認が得られ、各共同研究施設に検体の採取と輸送に関するマニュアルを送付し、検体収集を開始することができた。
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今後の研究の推進方策 |
合計6つの分担研究機関から患者検体を収集し、開発した選択培地を用いて菌株を分離し、分離されたゲノム等の解析を進める。
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