研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
チャールズ・ネルソン・スピンクス(1906-1980)は戦前から戦後にかけて活躍した日本通の米国人である。いっぽう日本美術収集家としても熱心で、そのコレクションは米国アメリカン大学に所蔵されている。資料数は約1400点あり、広重『東海道五十三次』や歌麿『絵本虫撰』などの貴重本も混じる。しかし同大学におけるコレクションの整理・活用は十分であるとは言えないのが現状である。そこで本研究は、同コレクションの調査を通じて、1)昭和前期ジャパニストの日本文化観の解明、2)埋もれた日本古典籍貴重書の紹介、3)文庫のアクティベートを通じた日本古典籍の海外拠点作り、を目指す。