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国際共同研究による動物園史料アーカイブの構築:「人と動物の関係史」の新機軸

研究課題

研究課題/領域番号 23KK0010
研究種目

国際共同研究加速基金(海外連携研究)

配分区分基金
審査区分 中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関東京外国語大学

研究代表者

伊東 剛史  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (10611080)

研究分担者 大鳥 由香子  東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (90882316)
貝原 伴寛  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 特別研究員(PD) (30983762)
櫻井 文子  専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (60712643)
研究期間 (年度) 2023-09-08 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
21,190千円 (直接経費: 16,300千円、間接経費: 4,890千円)
2026年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2024年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
キーワード動物園 / 動物史 / アニマル・ヒストリー / データベース / 人と動物の関係史 / アーカイブ
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、以下の3つに分かれる。①動物園史の統合史料アーカイブを構築して動物園史の研究基盤を整備すること、②そのアーカイブを活用して、動物園の歴史的変遷を「人と動物の関係史」の視点から解明すること、③その成果により「人と動物の関係史」の作業仮説を検証、修正し、新たな理解モデルを構築することである。

研究実績の概要

本研究は、海外共同研究者と取り組む、次の3つのタスクによって進められる。①動物園において史料的価値を有する建造物・景観の映像史料と文献史料を収集し、両者を統合した動物園史料アーカイブを構築する。②そのアーカイブを活用して、科学史、感情史、動物福祉の歴史の3つの視点から、動物園の歴史的変遷と「人と動物の関係史」との相関関係を解明する。さらに、研究の進捗に応じて、③予め設定した「人と動物の関係史」の作業仮説を検証、修正し、その新たな理解のモデルを構築する。研究開始初年度となる2023年度は、研究代表者が中心となり、①についてはアーカイブ構築のためにRAを雇用して、データベース・アプリケーションの準備を進めた。同時に、国内外の動物園において、写真資料・動画資料の収集を行った。②については、本研究の成果として発表する予定の、国際共著論文の構想を得た。Cambridge University Pressから刊行される論文集において発表する予定である。また、参画メンバーは、それぞれの研究課題に取り組んだ。たとえば、研究代表者はシェイクスピア学会の特別講演において「劇場的空間としての動物園―アニマル・ヒストリーの課題と可能性」を発表するなどして、関連する学問分野からフィードバックを得た。③については、①と②の進展がみられた以降のタスクになるため、来年度以降に取り組むことになる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

年度半ばの採択の内定を受けたのち、順調に研究に着手することができた。研究成果としてまとめる予定の国際共著論文の構想を得た。

今後の研究の推進方策

海外研究協力者との合同実地調査を夏期に行い、実地調査の着眼点や方法、アーカイブ化する資料の取捨選択などのついて、研究参画者の目線をそろえる。アーカイブ化については、データ量を限定して試験的なデータベースの運用を試みる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (5件)

  • [国際共同研究] ミラー・イ・フォンタナルス人文学研究所(スペイン)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] The power and performativity of naming: a natural and cultural history of the mikado pheasant in early twentieth-century Taiwan and beyond2024

    • 著者名/発表者名
      Takashi Ito
    • 雑誌名

      Historical Studies in the Natural Sciences

      巻: 54(2) 号: 2 ページ: 157-186

    • DOI

      10.1525/hsns.2024.54.2.157

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ひらかれた感情史のために2023

    • 著者名/発表者名
      伊東剛史
    • 雑誌名

      現代思想

      巻: 51(15) ページ: 26-35

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 経済学者の猫語り : 革命前夜のフランスで「感情体制」はどう変わったか2023

    • 著者名/発表者名
      貝原伴寛
    • 雑誌名

      現代思想

      巻: 51(15) ページ: 86-96

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 劇場的空間としての動物園:アニマル・ヒストリーの課題と可能性2023

    • 著者名/発表者名
      伊東剛史
    • 学会等名
      シェイクスピア学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ペットとメディアの感情史:1770年パリの「猫裁判」を事例として2023

    • 著者名/発表者名
      貝原伴寛
    • 学会等名
      フランス史研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 「翻案される動物史:なぜ、ミカドキジはミカドキジと名づけられたのか?」志村真幸編『動物たちの日本近代 : ひとびとはその死と痛みにいかに向きあってきたのか』pp. 151_1802023

    • 著者名/発表者名
      伊東剛史
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      9784779517525
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 「他人の靴を履く」伊東剛史、森田直子編『共感の共同体――感情史の世界をひらく』pp. 9_222023

    • 著者名/発表者名
      伊東剛史
    • 総ページ数
      378
    • 出版者
      平凡社
    • ISBN
      4582839371
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 「共感の道徳の礎か?」伊東剛史、森田直子編『共感の共同体――感情史の世界をひらく』pp. 161_2002023

    • 著者名/発表者名
      伊東剛史
    • 総ページ数
      378
    • 出版者
      平凡社
    • ISBN
      4582839371
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 「わたしが『アメリカ人』であるために――20世紀初頭~戦間期アメリカのパスポート制度と感情体制」伊東剛史、森田直子編『共感の共同体――感情史の世界をひらく』pp. 203_239.2023

    • 著者名/発表者名
      大鳥由香子
    • 総ページ数
      378
    • 出版者
      平凡社
    • ISBN
      4582839371
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 「初期アメリカにおける子育て スウォッドリングとクレイドル・ボードから考える」大鳥由香子、佐久間みかよ, 橋川健竜, 増井志津代, 小倉いずみ編 『改革が作ったアメリカ 初期アメリカ研究の展開』 pp.122-125.2023

    • 著者名/発表者名
      大鳥由香子
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      小鳥遊書房
    • ISBN
      9784867800102
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-09-12   更新日: 2024-12-25  

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