研究課題/領域番号 |
23KK0011
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
丹羽 崇史 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (40455564)
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研究分担者 |
今井 晃樹 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 副部長 (60359445)
新井 崇之 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員(客員研究員) (70894872)
呂 梦 金城大学, 人間社会科学部, 講師 (90894288)
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研究期間 (年度) |
2023-09-08 – 2029-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
21,190千円 (直接経費: 16,300千円、間接経費: 4,890千円)
2028年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2027年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2026年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 窯業考古学 / 奈良三彩 / 考古学 / 鉛釉陶器 / 瓦磚 / 施釉陶器 / 陶磁器 / 生産 / 唐三彩 / 窯道具 / 施釉瓦 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は韓国・中国の研究者とともに、施釉陶製品・窯道具等の資料の集成、および韓国・日本・中国の機関が所蔵する施釉陶製品・窯道具の調査をもとに、東アジア的観点から奈良三彩の成立過程の解明を目指す「東アジア窯業考古学」開拓のための基礎的調査・研究を実践するものである。
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研究実績の概要 |
本研究は奈良三彩の成立過程解明のため、東アジアレベルで施釉陶製品・窯道具などの資料の集成作業、および実物資料の調査を行い、製作技術に関する基礎的なデータを収集することで、考古学的に東アジアにおける窯業技術の時間的・空間的な変遷、すなわち窯業技術史の復元を行うものである。 2023年度は韓国出土鉛釉陶製品の集成作業を進めるとともに、2024年1月21~24日に丹羽崇史・神野恵(研究協力者)が韓国に渡航し、共同研究者の李炳鎬氏とともに国立公州博物館・国立扶余博物館において、公州・扶余周辺で出土した関連資料の調査を実施した。 また、2024年2月16日、来日した李氏の講演会「最近発掘された扶余扶蘇山城とその周辺遺跡」を奈良文化財研究所にて開催した(諫早直人氏(京都府立大)の科研との共催)。その折に、李氏とともに研究所所蔵の鉛釉陶器・瓦磚を観察して議論をする機会を得た。 2023年12月12~15日に丹羽崇史・神野恵が中国に渡航し、復旦大学で開催されたシンポジウム「2023東亜陶瓷史研究国際研討会」(12月15日)で、研究成果の一部を発表した。また、上海市内の博物館を見学し、関連資料の観察・記録を進めた。 そのほか、奈良文化財研究所が所蔵する中国陶磁器の整理作業を進めた。その成果は2024年度に刊行される『奈良文化財研究所紀要2024』において公表を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
採択後、資料の集成作業を進め、また韓国での現地調査も実施することができたほか、奈良文化財研究所所蔵の整理作業も進めることができた。 そのほか、中国の学会にて成果の一部を公表することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に進めてきた資料の集成作業を継続し、韓国での現地調査も実施する。また、共同研究者とともに日本国内の関連資料の調査も実施する予定である。
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