研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
かつてクローブの世界的産地として「スパイスの島」と呼ばれていたタンザニア島嶼部のザンジバルは、脆弱環境のもとで貧困問題と環境荒廃の連鎖が進行している。また、島外への壮青年人口の流出による過疎高齢化は、資源・生態系保全や域内経済の振興を阻害している。その解決には、住民参加を基調とする在来生業の強靭化と多面的な価値創造への取り組みが不可欠である。本研究では、スパイス作物栽培を軸とする在来屋敷林システムの強靭化、再生ソルガム栽培と小家畜(ヤギ、ホロホロ鳥)の飼養を複合する新たな生業の形成、暮らしの向上と資源・生態系の保全および域内経済の振興に資する取り組みを創発し、それらを社会実証へとつなげる。