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アフリカの製造業における働きかたの質とジェンダーに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23KK0022
研究種目

国際共同研究加速基金(海外連携研究)

配分区分基金
審査区分 中区分6:政治学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 基樹  京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 教授 (30273808)

研究分担者 井手上 和代  明治学院大学, 国際学部, 講師 (00838435)
村山 真弓  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 理事 (10450454)
福西 隆弘  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター, 主任調査研究員 (80450526)
松原 加奈  東京理科大学, 経営学部国際デザイン経営学科, 助教 (80962547)
研究期間 (年度) 2023-09-08 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
20,670千円 (直接経費: 15,900千円、間接経費: 4,770千円)
2027年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード働きがい / 女性労働者特有のニーズ / 働きかたの質の性差 / 労働の意欲と責任感 / 自己効力感 / 働きがいのある人間らしい仕事
研究開始時の研究の概要

ジェンダーの平等と女性のニーズに応じた働きかたの質を実現することを念頭において、ケニアの製造業における労働者のジェンダーが、働きかたの質の差異にどう関わり、労働者がその差異をどう受け止め、仕事に臨んでいるのかを明らかにすることを目的とする。具体的には、1) 働きかたの質、2) 労働者の1)についての受け止めかた、3) 1)と2)の勤労意欲や仕事への関心と責任感に及ぼす影響について研究を行う。

研究実績の概要

初年度の2023年度は、研究代表者の高橋基樹が、松原加奈とともにケニアに出張し、カウンターパートとして期待するナイロビ大学大学院経済学開発学研究科の研究科長はじめ関連の教員とワークショップを開いた(24年2月23日)。このワークショップにおいて、高橋から主に次の2点について述べた。
第1に、①と②の2つの点で研究実施に関わる日本側の要請を行った。①ホスト側であるナイロビ大同研究科に期待するところは大きく、とりわけケニアの経済と製造業について日本側メンバーよりはるかに豊富な知見を持つ、同研究科の教員に研究に寄与していただきたいこと。②ナイロビ大学の研究者を志す大学院生に調査研究の補助者として積極的に参加してもらいたいこと。
第2に、構想している研究の中身について、あらかじめ準備してあった英文によるペーパーを用いて報告をした。調査研究のコンセプトとして女性と男性とでは、働きかたの質に格差があり、そのことが女性の生産性の低さともたらし、さらには製造業全体の停滞につながっているとの仮説を述べた。そして、働き方の質の要素として、職場における待遇、地位に限らず、責任の任せられ方、仕事に対する同僚による認知など働きがいに注目し、そのことが、女性労働者の意欲、熟練度、ひいては全体の生産性に影響を与えるという仮説に立ち、それを検証することにより、研究を進めることを提案した。
上記のことについて、ナイロビ大学側からいくつかの質問やコメントがなされ議論を行ったうえで、日本側の構想に基づいて研究を行うことで、コンセンサスが得られた。
また、高橋はケニアのインフォーマルな製造業のひとつソファ製造に注目し、ジェンダー間の働きかたの質のちがいについての調査を開始した。松原はケニアのセミフォーマルな製造業の例として、革靴製造に注目し、同じくジェンダー間の働きかたの質についての差異に関する調査を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度の後期からの開始であり、本研究の期間の最初の半年であった。この半年の間にナイロビ大学大学院経済学開発学研究科の組織的な理解と支持、また同研究科の関連教員の協力を、研究の内容と計画の説明をしたうえで得ることができた。これは5年間の全期間にわたる調査研究の基礎固めができたことを意味する。またインフォーマルなソファ製造、セミフォーマルな革靴製造など今後の調査対象とすべき業種や場所も、ケニアのナイロビにおいて同定できた。これらの点で、おおむね順調に進展していると考えてよいと思われる。

今後の研究の推進方策

今後の作業としてまず第1に、働きかたの質のジェンダー、業種、企業規模、フォーマル・インフォ―マルの別などによる違いを明らかにするために工場・作業場などにおいて聞き取り調査を進める。まずはいくつかの業種を例にとって予備調査を行う。そのための質問票の原案は、日本側で準備し、ケニア側の批判的検討を経て完成させる。この点については、2024年2月23日にナイロビ大学大学院経済学開発学研究科において開かれたワークショップ(<研究実績の概要>参照)の際に、ケニア側と日本側の研究者との間で合意した。
また、並行して調査先となる具体的な工場・作業場を特定し、経営者の了承を得る。
さらに、ケニア科学技術革新委員会より公式の調査許可を取得するための準備を進める。
そして、ケニア側では、本調査に研究助手として協力する大学院生など若手研究者の選定を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] University of Nairobi(ケニア)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] アフリカの地場企業と産業発展―モーリシャスとケニアの事例より―2023

    • 著者名/発表者名
      井手上和代
    • 雑誌名

      明治学院大学国際学部付属研究所年報

      巻: 26 ページ: 59-67

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] The History and Landscape of African Studies in Japan and Kyoto2024

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, Motoki
    • 学会等名
      2024 SNU Africa Forum
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] How to Reverse Africa’s De-industrialization: Structural Transformation2024

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, Motoki
    • 学会等名
      Afri-Converse 2024 no.1
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会・シンポジウム開催] Kenya-Japan Collaborative Project on Industries and Quality of Life2024

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-09-12   更新日: 2024-12-25  

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