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政治における感情の役割と影響:政治学と社会心理学の視点からの日米比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 23KK0023
研究種目

国際共同研究加速基金(海外連携研究)

配分区分基金
審査区分 中区分6:政治学およびその関連分野
研究機関早稲田大学

研究代表者

尾野 嘉邦  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70598664)

研究分担者 伊藤 篤希  一橋大学, 大学院経営管理研究科, 日本学術振興会特別研究員(PD) (10985922)
三輪 洋文  学習院大学, 法学部, 教授 (20780258)
浅野 正彦  拓殖大学, 政経学部, 教授 (40376629)
矢内 勇生  高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 准教授 (50580693)
宮本 百合  一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (60794641)
研究期間 (年度) 2023-09-08 – 2029-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
21,190千円 (直接経費: 16,300千円、間接経費: 4,890千円)
2028年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2027年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2026年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード政治 / 感情 / 選挙 / 投票行動
研究開始時の研究の概要

本研究では、国内外の政治学者や社会心理学者らとともに、選挙で用いられる候補者のポスターや選挙公報などのデータ分析やそれらを用いた実験室実験を実施し、政治における「感情」の役割とその効果について、社会心理学と政治学の両方の視点から日米間を詳細に比較する。それにより、政治における感情の役割や影響が日米間でどのように異なっており、そのことが現実政治に対していかなる含意を持つのかを検証する。

研究実績の概要

アメリカでは国民の間で感情的二極化が進み、それが政治や社会的な対立にまで発展している。政治家は感情的対立をあおり、暴力的な事件をも引き起こしている。こうした状況に、政治学においても「感情」の役割やその効果に注目が集まっている。しかしながら、アメリカにおける感情の政治的役割や影響が、どの程度、日本などの他の国々に一般化できるものなのか、まだあまり解明されていない。本研究では、「感情」の政治的役割や影響に焦点を当てて、日米間で比較検討することで、日本では何が異なっているのか、感情をめぐるアメリカ政治の議論や理論がどの程度一般化可能なものなのか、そして感情が政治的影響力を持つ条件などについて検証しようとするものである。そのために政治学と心理学の知見を持ち寄り、日本とアメリカの研究者が学際融合的に研究をすることにより、①政治家による感情の利用や表出にどのような日米差が存在しているのか、②政治家の感情表出が有権者の評価や政治的意思決定に与える影響にどのような日米差が存在しているのか、そして③それらの違いが(アメリカ以外の民主主義社会である)日本における感情の二極化やポピュリズム流布の可能性にどのようなインプリケーションをもたらすのか、を明らかにすることを試みる。当該年度は、まず政治家たちの選挙ポスターやホームページ上の顔写真、選挙公報や議事録のメッセージといったデータを収集し、それを整理した。あわせて、日本語のテキストに含まれる感情を分析するための辞書を作成する作業を行った。収集・整理したデータの一部については、それら政治家らが実際に発した情報に含まれる感情を抽出し、そこにどのような感情が含まれているのかを分析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

収集対象とすべきデータの範囲やその分析方法について、海外の研究協力者からのアドバイスも得ながら、検討することができた。画像やテキストデータについても、スムーズに収集することができ、一部については分析するところまで進めることができた。

今後の研究の推進方策

次年度は、アメリカの科学的心理学会に出席して心理学分野における感情研究の最新の研究動向を把握するとともに、スタンフォード大学の感情ラボを訪問して共同研究作業を進める。また、米国においてロチェスター大学の共同研究者とミーティングを行い、データ分析結果をもとに実施するサーベイ実験案の内容の詳細について話し合う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] Stanford University/University of Rochester/Yale University(米国)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [国際共同研究] University of Essex(英国)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [国際共同研究] University of Mannheim(ドイツ)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Too Young to Run? Voter Evaluations of the Age of Candidates2024

    • 著者名/発表者名
      McClean Charles T.、Ono Yoshikuni
    • 雑誌名

      Political Behavior

      巻: - 号: 4 ページ: 2333-2355

    • DOI

      10.1007/s11109-024-09920-2

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2023-09-12   更新日: 2024-12-25  

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