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Emoji(絵文字)を活用した多様な韻律表現を目指した英語音読学習法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23KK0043
研究種目

国際共同研究加速基金(海外連携研究)

配分区分基金
審査区分 中区分9:教育学およびその関連分野
研究機関静岡大学

研究代表者

高瀬 奈美  静岡大学, 情報学部, 講師 (20705199)

研究分担者 小林 マヤ (小林マヤ)  昭和女子大学, 人間社会学部, 教授 (90815193)
中村 哲也  東北文化学園大学, 医療福祉学部, 准教授 (30645437)
越智 景子  京都大学, 情報学研究科, 特定助教 (20623713)
研究期間 (年度) 2023-09-08 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2027年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2026年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード英語教育 / 音読 / スピーキング
研究開始時の研究の概要

本研究では文字によるオンラインコミュニケーションに不可欠となったEmoji(絵文字)の利用が韻律情報を含むかどうかを日米の研究者の連携により解明する。Emojiを英語音読教材に利用することで、文字のみでは表現することができなかった非言語情報を取り入れることができると考える。現在Emojiは種類が増え、利用者によって個々の解釈が異なる。そこで、Emojiの特性を日米との差異の測定によって明らかにする。選定したEmojiをもとに音読教材を作成する。将来的には英語学習の発話能力向上のみならず、医療福祉の支援など幅広い分野への波及効果を期待できるものとする。

研究実績の概要

日本の携帯電話会社によって発明されたEmojiは現在世界中に広がり、オンラインコミュニケーションにおける重要な伝達文字と認識されている。世界中の言語の文字を共通の番号として表すUnicode上では1000を超えるEmojiが含まれ、多種、多様なEmojiが開発されている。Emojiには文字の内容を補完する効果だけではなく、概念、感情、行動を含むとされ、オンラインでの文字による重要な記号であると位置づけられている(Alismail & Zhang, 2018)。一方で異なる文化や言語、国によって解釈が異なることや、使用される文脈によっても誤解が生じることが報告されている(Konrad et al., 2019)。

本研究は、日本語母語話者と英語母語話者が英語でのオンラインコミュニケーション時におけるEmojiの解釈、韻律等を測定し、英語の音読時のEmojiの効果を解明する。本研究によって、以下の2点が明らかになる。1)日米におけるEmojiの解釈と韻律情報 2) Emojiを文字と一緒に利用することで英語学習における音読と読解に与える影響、である。文字のみのコミュニケーションでのやり取りは、韻律情報が欠落していることにより、英語スピーキングに重要なリズム、アクセント、抑揚役割がない。Emojiの非言語特性を利用することによって、内容理解を補うことが特に初級学習者には必要であると考える。
Emojiの特性が明らかになることによって、文字のみのオンラインコミュニケーションにおいて音読能力向上につながり、新たな学習方法の解明となることが期待できる。将来的には、オンラインコミュニケーションとEmoji利用が英語学習方法として有効活用でき、デジタルコミュニケーション教育内容の一環として、日米で解釈が異なるEmojiの意味、用法、形式を学習内容に含むことが可能である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

打合せを行いながら、本年度に行う予定であった予備調査、アンケート作成、本調査を行うことができた。Emoji特性を調査するための仮調査にはアメリカ人を含む協力者を得ることができた。アンケートのすべての分析は終了していないが、日本人のアンケート調査結果の概要はまとめることはできた。今後、アメリカ人の調査結果の分析へと進めていく。

今後の研究の推進方策

Emoji特性の調査によって明らかになったことをもとに、英語音読教材の開発を行う。現時点では、日本人のアンケート調査のみ分析しているので、今後はアメリカ人のアンケート結果をまとめ、比較していく予定である。また、両者のアンケート結果をもとに、音読教材の試作を作りはじめる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [国際共同研究] Texas Woman's University(米国)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Attentive listening system using generative images and an affective emoji2024

    • 著者名/発表者名
      Keiko Ochi, Koji Inoue, DIvesh Lala, Tatsuya Kawahara
    • 雑誌名

      Proceedings of the 8th IIEEJ International Conference on Image Electronics and Visual Computing

      巻: -

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 年中児を対象とした名前書字の評価方法の検討― パイロットスタディ―2024

    • 著者名/発表者名
      中村哲也・小林マヤ
    • 雑誌名

      リハビリテーション科学

      巻: 20

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Exploring the Impact of Synchronous and Asynchronous Online Communication on Second Language Speaking Skills2023

    • 著者名/発表者名
      Takase, N
    • 学会等名
      The 20th AsiaCALL International Conference
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The Impact of Speaking Practice via Asynchronous Video Exchange with Native Speaker2023

    • 著者名/発表者名
      Takase, N
    • 学会等名
      WorldCALL 2023 Conference
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 幼児期における名前書字の発達と言語機能の関連2023

    • 著者名/発表者名
      中村哲也・小林マヤ
    • 学会等名
      言語聴覚士学会(愛媛)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-09-12   更新日: 2024-12-25  

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