研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
我々は、個人が自らの目標を持ちその目標に向かって自らの思考と行動を導いていると考えている。目標に合わせて自らの思考と行動を導く心の働きは、実行機能と呼ばれ、その働き方は個人の能力に基づくと考えられてきた。一方で、本研究は、実行機能の働きが経験によって変化することに加え、その動態が社会・文化的な影響を強く受けていることに注目し、実行機能の学習過程を捉えることで、社会的な文脈によって実行機能が形作られていくメカニズムを探る。国際共同研究チームによるマルチラボ共同実験を用い、社会文脈の異なる2国における検討に基づいて、社会構成主義的な実行機能理論を提案する。