研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
赤外線宇宙干渉計は、単一望遠鏡では実現が困難な高解像度の分光撮像を実施する手段であり、また「第2の地球」と呼ばれる太陽型星周りの地球型惑星からの熱放射や大気の分光観測に欠かせないものである。しかし、複数の衛星を高精度に編隊飛行させることが求められ、技術的ハードルが非常に高い。編隊飛行の実現において重要なのが天体計測用の光学機器である。そこで、高安定な瞳収縮分光器を干渉光学系として利用することで、一露光から2光束の光路差を計測することが可能な手法を構築した。豪州で開発された編隊飛行シミュレーターPyxisに瞳収縮分光器を搭載し、実際の天体で生成される干渉縞を検出し、本手法を評価する。