研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
磁気モーメントの歳差運動が空間を伝播する一形態としてスピン波が広く知られている。スピン波コンピューティングデバイスなどにおいてスピン波を情報伝送媒体として利用するためには、スピン波を長距離に渡り伝播させることが可能な強磁性材料の開発が必須となる。本研究では、スピン波の長距離伝播を実現する強磁性材料をデザインするための包括的な指針を構築し、その設計指針に基づいて強磁性スピン波材料を創出することで、スピン波の長距離伝播の実証までを目的とする。より具体的には、状態密度と磁気異方性を変調した磁性酸化物薄膜のスピン波伝播長の精密計測を通して、スピン波減衰の物理機構を解明し、上記の目的を達成を目指す。