研究課題/領域番号 |
23KK0125
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
河津 信一郎 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (60312295)
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研究分担者 |
尾針 由真 北海道大学, 人獣共通感染症国際共同研究所, 助教 (00847056)
桐木 雅史 獨協医科大学, 医学部, 講師 (50265302)
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研究期間 (年度) |
2023-09-08 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
2027年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2026年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2025年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2024年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 顧みられない熱帯病 / 人獣共通感染症 / 日本住血吸虫症 / スイギュウ / イヌ / マイクロサテライトマーカー / 集団投薬治療(MDA) |
研究開始時の研究の概要 |
日本住血吸虫症の排除を達成するには、患者の治療及び感染源となる動物への対策を並行して行う必要がある。住血吸虫症の流行が認められる国と地域では、特効薬プラジカンテルによる流行地住民への集団治療(MDA)が主要な対策になっている。私達はこれまで、フィリピンでの共同研究として(1)独自に開発した診断法(ELISA及びPCR)を応用した住民と動物での有病率の調査と(2)寄生虫ライフサイクルの推定を目的としたマイクロサテライトマーカー多座位遺伝子型(STR/MLG)解析を進めてきた。本研究では、これらの基盤技術に立脚して、ヒトと動物の双方を対象にしたOne-Health MDAを現場に導入して評価する。
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研究実績の概要 |
フィリピン共和国オリエンタルミンドロ州において実験区設定を目的とした予備調査を実施した。(1)同地域での糞便検査(Kato-Katz法)による有病率調査のベースラインデータ、(2)各集落でのスイギュウの飼育状況、及び(3)各集落近傍の中間宿主貝の生息域での中間宿主貝の陽性率とその地理的特性(民家との距離や住民とスイギュウの動線との関係)等を考慮して、実験区設定ついて相手国カウンターパートとの協議を行った。一連の調査と協議の内容を参考に、州内にPola及びSocorroの二カ所(2 municipalities:行政区)の候補地を設定した。また、相手国カウンターパートを通じて、オリエンタルミンドロ州の保健衛生及び家畜衛生セクターとも新たな研究協力体制を構築することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の目的であった実験区の設定が達成され、また次年度からの調査研究に向けて、現地の保健衛生及び家畜衛生セクターとも新たな研究協力体制を構築することができた。これらの理由から、現在までの進捗状況を「(2)おおむね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
フィリピン共和国オリエンタルミンドロ州において設定した試験区において、住民、スイギュウ及びイヌを対象に糞便(虫卵)検査ならびに虫卵からの寄生虫DNAの採取を行う。①:虫卵由来DNAサンプルのMGL解析から得られた情報を解析して寄生虫ライフサイクルを推定する。②①での成績を提示して、主要保虫宿主動物を対象としたMDAの実施について、手国カウンターパート、オリエンタルミンドロ州の保健衛生及び家畜衛生セクターと協議する。
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