研究課題/領域番号 |
23KK0140
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
坪井 敬文 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 特定教授 (00188616)
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研究分担者 |
橘 真由美 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 助教 (00301325)
入子 英幸 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (60346674)
伊藤 大輔 鳥取大学, 医学部, 講師 (80609298)
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研究期間 (年度) |
2023-09-08 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
2025年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2024年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 妊娠マラリア / 熱帯熱マラリア / 胎盤接着 / マラリア原虫リガンド |
研究開始時の研究の概要 |
熱帯熱マラリア原虫が感染した赤血球は、胎盤の表面に接着して「妊娠マラリア」という状態を引き起こし、これは母体と胎児に致死的な影響を与える。しかしそのメカニズムは、一種類の原虫リガンドタンパク質が胎盤への接着に関与していることが知られているのみで、全体像はほとんど判っていない。そこで本研究では、胎盤に接着しているマラリア原虫から、接着に使われるマラリア原虫のタンパク質を原虫のゲノム網羅的に全て見つける。本研究によって、現在最も遅れている妊婦と胎児に対するマラリア対策を加速することができる。
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研究実績の概要 |
熱帯熱マラリア原虫が感染した赤血球は、胎盤の表面に接着して「妊娠マラリア」という状態を引き起こし、これは母体と胎児に致死的な影響を与える。しかしそのメカニズムは、一種類の原虫リガンドタンパク質が胎盤への接着に関与していることが知られているのみで、全体像はほとんど判っていない。そこで本研究では、胎盤に接着しているマラリア原虫から、接着に使われるマラリア原虫のタンパク質を原虫のゲノム網羅的に全て見つける。本研究によって、現在最も遅れている妊婦と胎児に対するマラリア対策を加速することができる。 マラリア感染赤血球が胎盤表面に接着し増殖する「妊娠マラリア」は、母体と胎児に致死的な影響を与える。感染赤血球表面のVSA2CSAが胎盤表面のコンドロイチン硫酸A(CSA)と結合するためと考えられているが、CSAは体内の様々な組織にも存在するため、胎盤を認識する他の原虫リガンドの存在が示唆されている。しかし赤血球表面原虫抗原は反復配列と多型に富み、質量分析では同定できないため、リガンドの同定は容易ではない。そこで本研究は、胎盤に接着する感染赤血球を精製し、RNAseqで原虫リガンド候補分子を絞り込む。さらに妊娠マラリアに防御免疫がある経産婦由来抗体が認識する原虫抗原を、コムギ無細胞系で調製した原虫タンパク質アレイで同定し、胎盤接着原虫リガンドを網羅的に明らかにすることを目的とする。 R5年度は、ケニア西部のマウントケニア大学フィールド研究施設で実施されている妊婦コホートにおいて本研究を実施するため、日本側研究チームとマウントケニア大学チームと研究打合せを行い必要物品リストの作成などの研究の準備を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ケニア西部のマウントケニア大学フィールド研究施設で実施されている妊婦コホートにおいて本研究を実施するため、日本側研究チームとマウントケニア大学チームとリモートで研究打合せを行い必要物品リストの作成などの研究の準備を開始した。
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今後の研究の推進方策 |
R6年5月に、研究代表者、研究分担者全員及び博士課程大学院生とともに、ケニア西部のマウントケニア大学フィールド研究ステーションで実施されている妊婦コホートを訪問し、本研究を実施するための日本側研究チームとマウントケニア大学チームと研究打合せを現場で行いフィールド研究を開始する。また、本研究のもう一つの重要な目的である、様々なマラリア臨床研究を遂行可能な日本・ケニア間の国際共同研究基盤を新たに確立するために、マウントケニア大学共同研究チームの大学院生並びに若手研究者を対象に、ワークショップを開催する。これにより、本研究プロジェクトに留まらない双方の研究の持続的な発展が期待できる。
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