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腫瘍微小環境のゲノム異常とクローン性造血の関係解明

研究課題

研究課題/領域番号 23KK0149
研究種目

国際共同研究加速基金(海外連携研究)

配分区分基金
審査区分 中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
研究機関岡山大学

研究代表者

冨樫 庸介  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80758326)

研究分担者 長崎 譲慈  岡山大学, 医歯薬学域, 研究准教授 (20955447)
諏澤 憲  岡山大学, 大学病院, 助教 (90839713)
研究期間 (年度) 2023-09-08 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
20,800千円 (直接経費: 16,000千円、間接経費: 4,800千円)
2026年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2025年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2024年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
キーワード腫瘍免疫 / 腫瘍浸潤リンパ球 / クローン性造血
研究開始時の研究の概要

ゲノム異常を有する造血細胞が健常者にもクローン性造血として見られることが報告されている。そこで、がん免疫療法の効果に重要な腫瘍浸潤リンパ球とこのクローン性造血の関係性、さらにその異常とがん免疫療法の効果・副作用などの臨床的な意義を明らかにする目的で本研究を行う。特に我々の持つ解析技術と海外研究者の解析技術を融合させ、海外でこそ解析可能な検体にまでアプローチし明らかにする。本研究結果から発がんリスクやその機序、がん免疫療法自体の効果・副作用や耐性機序などが解明でき、新たなバイオマーカー、治療方法、副作用・リスク予防に繋がる。

研究実績の概要

ゲノム異常を有する造血細胞が健常者にもクローン性造血として見られることが報告されており、造血器腫瘍だけではなく固形腫瘍などでも注目されている。一方で、がん免疫療法の効果や副作用との関係性についての報告はほとんどなく、直接的な影響を論じたものは一切存在しない。そこで、がん免疫療法の効果や副作用とこのクローン性造血の関係性を明らかにする目的でクローン性造血に関しての解析に長けている海外研究者と共同で本研究を開始した。まず初年度には渡航のうえで我々の持つ免疫細胞培養解析技術と海外研究者の有する造血幹細胞培養技術とシングルセル解析技術に関して相互に技術交換を行った。さらに海外でこそ取得可能な検体に関しての打ち合わせも同時に行っている。既に我々が有する検体を予備的に解析したところ、免疫細胞に複数の異常が見出された。解析したクローンについては、解析済だったシングルセルシーケンス結果と照らし合わせることで、抗腫瘍免疫応答にとって極めて重要なものも含まれていた。そして同定した異常そのものも、既報などから生物学的に意味のあるものとして疑われた。今後は実際にがん免疫療法の効果に関わるか、もしくはそのもの自身が腫瘍増殖などに影響するか、などについての機能解析をマウス等で行う予定である。さらに数も増やして解析し、ドライバー遺伝子ごとのクラスタリングや変異シグネチャー解析を行って、クローン進化の樹形図作成を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

習得した解析手法で予備検討で解析した結果からいくつかの異常を実際に同定できた。さらにサンプル収集に関しての打ち合わせもできた。

今後の研究の推進方策

習得した新たな手法に必要な試薬が本年度から本邦でも利用可能になるため、この手法で解析系を立ち上げ、実際に数を増やして解析を行い、クローン進化の樹形図の作成を目指す。また実験的検証に関しては当初の予定通り細胞療法に応用する実験系だけではなく、T細胞特異的な遺伝子組み換えマウスの作成まで考慮する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [国際共同研究] MDアンダーソンがんセンター(米国)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Stem-like progenitor and terminally differentiated TFH-like CD4+ T cell exhaustion in the tumor microenvironment2024

    • 著者名/発表者名
      Zhou W, Kawashima S, Ishino T, Kawase K, Ueda Y, Yamashita K, Watanabe T, Kawazu M, Dansako H, Suzuki Y, Nishikawa H, Inozume T, Nagasaki J, Togashi Y.
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: - 号: 2 ページ: 113797-113797

    • DOI

      10.1016/j.celrep.2024.113797

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Cancer-specific T cell features in the tumor microenvironment2024

    • 著者名/発表者名
      Yosuke Togashi
    • 学会等名
      第1回日本がん免疫学会国際がん免疫シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2023-09-12   更新日: 2024-12-25  

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