研究課題/領域番号 |
23KK0159
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
増田 健太 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30773460)
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研究分担者 |
竹田 貴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (60897106)
辻 浩介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70528166)
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研究期間 (年度) |
2023-09-08 – 2029-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
20,800千円 (直接経費: 16,000千円、間接経費: 4,800千円)
2028年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2026年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 卵管オルガノイド / 卵巣癌オルガノイド / 卵巣癌 / オルガノイド / シングルセル解析 / 癌予防薬 |
研究開始時の研究の概要 |
卵巣癌による癌死を低減するには、予防、早期発見、早期治療が重要になり、そのためには発癌メカニズムの解明が重要である。我々は、国際共同研究において、ヒト正常卵管、初期卵巣癌の解析基盤となる国際的なオルガノイドのプラットフォームを構築し、ヒト正常卵管から初期癌にかけての多段階におけるオルガノイドを用いた統合的オミックス解析を行う。さらに卵巣癌の発癌過程を模倣した解析系を構築し、卵巣癌発癌モデルにおいて化合物の活性評価をするためのアッセイ系基盤の構築、発癌機序の解明及び薬剤スクリーニングを行うことにより、先制的な予防治療薬を開発する。
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研究実績の概要 |
初年度は、研究の解析基盤となる国際的なオルガノイドプラットフォームの構築に注力し、我々の研究室および連携先研究室においては、正常卵管オルガノイド、卵巣癌オルガノイドを複数例樹立した。卵巣癌において肉眼的に卵管を視認できた症例では、卵巣癌オルガノイド、卵管オルガノイドを共に樹立し、卵巣癌オルガノイドを用いて全エクソン解析を行った。特定の検出された遺伝子変異については正常卵管オルガノイドでの変異の有無をターゲットシーケンスで確認した。また正常卵管オルガノイドでは、TP53、BRCA1, PTEN, NF1などの遺伝子編集を順次行い、それぞれの遺伝子およびその機能を考慮し、薬剤添加や培養液組成の調整を行い、変異オルガノイドの選択方法の最適化を行った。また、clonal expansionも併せて行い、卵巣癌発癌モデルオルガノイドの樹立を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
連携先研究室との安定した共同研究体制を構築することができ、研究の解析基盤となる国際的なオルガノイドプラットフォームの構築を行うことができた。 正常卵管オルガノイド、卵巣癌オルガノイドのみならず、発癌モデルオルガノイドの樹立にも着手することができた。 今後、統合的オミックス解析を含む複数の解析を進める体制が構築できたため、順調に進展していると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の解析基盤となる卵管オルガノイドは複数樹立することができ、卵管オルガノイド、卵巣癌オルガノイドの同時樹立やその間を埋めるべく発癌モデルオルガノイドの樹立も進められた。症例のリクルートもさらに進んでおり、引き続き正常卵管オルガノイドのプラットフォームの構築を進めていく。また、発癌モデルオルガノイドの樹立も進んできたため、今後その機能解析としてシングルセル解析を含む統合的オミックス解析を行っていく。発現解析では、特に正常卵管、発癌モデル間で発現に有意差があり、癌でさらに発現上昇が認められる遺伝子に着目し、早期発見マーカー探索を進める。また、正常卵管、発癌モデル、卵巣癌オルガノイドを用いた薬剤スクリーニングを行い、潜在的予防的治療薬の選定を進める予定である。上記から得られた情報は、動物モデルを用いたvalidationも行うことを考慮し、免疫不全マウスを用いた卵巣癌オルガノイドおよび発癌モデルオルガノイドの腫瘍形成能の評価も同時に行なっていく。
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