研究課題/領域番号 |
23KK0171
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
小林 宣道 札幌医科大学, 医学部, 教授 (80186759)
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研究分担者 |
漆原 範子 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80396308)
川口谷 充代 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70733062)
アウン メイジソウ 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10749584)
大橋 伸英 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70783752)
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研究期間 (年度) |
2023-09-08 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
2026年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 高病原性 / 黄色ブドウ球菌 / S. argenteus / MRSA / PVL / ブドウ球菌 / 分子疫学 / アジア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、記述疫学的横断研究として、分子疫学的・遺伝子学的解析により、バングラデシュ、ミャンマーにおける高病原性ブドウ球菌の分布状況及び高病原性の機序を網羅的に解明しようとするものである。両国における研究協力医療機関において、すでに保管されている菌株に加え、2024年から2年間、小児・成人の重症感染症に由来するブドウ球菌株を収集し、解析対象とする。それらに対し、菌種同定、病原遺伝子の同定、多座位配列解析(MLST)による遺伝子型の決定、全ゲノム解析などを行い、疫学的な情報と合わせ、高病原性に関連する様々な要因を明らかにする。
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研究実績の概要 |
今年度は本共同研究の初年度にあたり、共同研究相手国・研究機関への連絡と調整、研究に関する打ち合わせ、研究に必要な消耗品の供与、実際の解析に関する指導を行った。ミャンマーにおいては2ヵ所と連絡、調整を取り、ヤンゴン小児病院では小児由来の全検体、ピンロン病院では血液検体に由来する黄色ブドウ球菌株を分離、保管することとし、その作業が2024年1月から開始されている。バングラデシュにおいても2ヵ所の共同研究先と連絡を取り、マイメンシン医科大学病院で全検体、首都ダッカのBIHS総合病院では血液検体に由来する黄色ブドウ球菌株を分離、保管することとした。菌株の収集は2024年3月から開始されている。バングラデシュでは今回の研究以前に共同研究先のマイメンシン医科大学病院で2年間にわたり収集されていた菌株があり、バングラデシュへの訪問に合わせてそれらの解析も行った。それらは170株の黄色ブドウ球菌であったが、MRSAは36%でありその8割がSCCmecIVを保有していた。それらの解析において特徴的であったのは、高病原性に関連するPVL遺伝子の陽性率の高さであり、MSSA(62%)のほうがMRSA(26%)より高率であった。MRSAの中に米国で優勢な市中感染型MRSAであるUSA300クローンが1株検出され、またリネゾリド耐性を付与するcfr遺伝子がMSSA1株で検出された。S. argenteusが2株同定(ST2250)され、これはバングラデシュで最初の報告となった。昨年10月に研究費の使用が可能となって以降、本研究の実施体制は今年度内に整えられ、予定通り進められている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
バングラデシュ、ミャンマーの共同研究先とは連絡、調整が取れ、研究計画が確定し、研究対象となる菌株の収集が予定通り開始されているため。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象となるブドウ球菌株はバングラデシュ、ミャンマーの共同研究先で現在収集、保管が進められている。2024年10月頃を目途に菌株の収集状況を確認するとともに、現地の共同研究者および日本側研究者により、それらの菌株の遺伝子学的解析を随時進めていく。
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