研究課題/領域番号 |
23KK0172
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
倉本 尚美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (20852479)
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研究分担者 |
日高 紀久江 筑波大学, 医学医療系, 教授 (00361353)
鈴木 健嗣 筑波大学, システム情報系, 教授 (30350474)
門根 秀樹 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90599820)
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研究期間 (年度) |
2023-09-08 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
20,930千円 (直接経費: 16,100千円、間接経費: 4,830千円)
2026年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2025年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2024年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 嚥下機能の評価 / 嚥下音 / 遠隔モニタリング / 摂食嚥下障害 / 頸部角度 / スクリーニングデバイス / 嚥下時の姿勢 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、先進国の高齢化率1、2位を占める日独の共同研究により、スマートフォンを用いた装着型嚥下モニタリング機器を基盤に、摂食嚥下障害者の誤嚥リスク評価とリハビリテーション支援を提供するプラットフォーム構築を目的とする。本機器で計測したデータを遠隔で共有し、リスク評価とリハビリテーションの提供、また摂食嚥下障害者のQOL評価により、摂食嚥下障害者ができる限り長く食事を楽しめる社会の確立に挑戦する。
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研究実績の概要 |
初年度(令和5年)は、2年目からの実験開始を目指して下記の通り準備を進めた。 1)使用デバイスの準備:本研究で使用する装着型嚥下モニター(デバイス)を購入し、計測・データ保存などを含めたデバイスの使用方法について共同研究者に説明を行った。また、次年度よりドイツの医療機関でデバイスを使用することを想定し、インターフェイスおよびクラウドシステム上の英語表記や使用感について、問題が生じないように共同研究者から意見を聴取した上で改善を行った。インターフェイスおよびクラウドシステムの改善は、研究機関を通して継続する予定である。 2)研究計画および研究プロトコルの策定:物品購入計画および研究期間における実験実施時期や研発表方法などを検討した。さらに、ドイツで実施する実験のプロトコル策定に向けて、実験場所や研究協力者の選定方法等について具体的な検討を行った。さらに、ドイツにおける倫理審査書類の準備について意見交換を行い、現在は申請書の準備を進めている。 本年度は、主にオンラインにより複数回ミーティングを実施した。また、ドイツの共同研究者が令和6年3月に来日する機会があったため、日独の共同研究者が集まり研究ミーティングを行い、今後の研究について検討を行った。次年度(令和6年)は、オンラインミーティングを定期的に実施し、実験開始に向けた準備を継続して進めていく。さらに、研究代表者が令和6年9月を目処に渡独する予定であるため、渡独時はドイツの医療従事者と共にデバイス使用上の課題提示や実験実施場所の確認などを行い、結果を踏まえてプロトコルの策定とパイロット実験に進む予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度(令和5年度)は、主に実験用デバイスの導入とドイツ使用に向けた改善を主目的とした。今年度は、ドイツの共同研究者と共に現地使用に向けたデバイスの課題検証とインターフェイスやクラウドシステムの英語表記の改善を行うことができた。さらに、オンラインおよび現地(日本)でのミーティングにより、プロトコル策定に向けた話し合いも進めており、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
来年度(令和6年度)の主な研究内容は下記の通りある。 1)オンラインミーティング: 1. 研究プロトコルの策定、2. 倫理審査の申請 2)研究代表者が渡独時(9月予定): 1. 実験で使用するデバイスの現地ユーザビリティ検証、2. 実験場所におけるデバイス使用の課題確認、3. パイロットスタディの実施、4. 摂食嚥下障害者における生活の質(QOL)評価に関する文献・資料の検証 インターフェイスおよびクラウドシステムの改善は、研究機関を通して継続する。
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