研究課題/領域番号 |
23KK0174
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
市原 佐保子 自治医科大学, 医学部, 教授 (20378326)
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研究分担者 |
池上 昭彦 自治医科大学, 医学部, 講師 (60748739)
北村 祐貴 自治医科大学, 医学部, 講師 (80802553)
ラハマン エムディー・シブルール 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (90897901)
木村 優介 自治医科大学, 医学部, ポスト・ドクター (30996301)
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研究期間 (年度) |
2023-09-08 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
2026年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2025年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2024年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | プラスチック / バングラデシュ / 生体影響 / マイクロプラスチック / 健康影響 / 環境要因 / 予防 |
研究開始時の研究の概要 |
マイクロプラスチックの微粒子は、水中および土壌中に存在するのみではなく、大気中にも飛散し呼吸によって吸い込まれると推測される。また、マイクロプラスチックは、表面に多環芳香族炭化水素(PAHs)をはじめとする残留性有機汚染物質やヒ素を吸着する性質を有するため、マイクロプラスチック自体の呼吸器・循環器系への影響と同時に、マイクロプラスチックの周囲汚染物質の吸着に伴うヒトへの影響が危惧されるが、未だ詳細は明らかではない。本研究は、バングラデシュでの現地調査と実験研究を組み合わせることにより、マイクロプラスチックのリスク評価を実施し、マイクロプラスチック曝露による疾病の予防法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
マイクロプラスチックは継続的な断片化により5 mm未満になった粒子を含むプラスチックであり、海洋の生態系への影響が危惧され、社会的問題になっているが、そのヒトへの影響は、明らかになっていない。マイクロプラスチックによる生体影響は、疫学データのみでは十分に把握できないため、動物実験にてそのリスクを明らかにし、ヒトへの外挿が求められている。本研究では、マイクロプラスチックの曝露評価をバングラデシュで実施し、そのデータに基づき、呼吸器・循環器系に対する影響を動物実験で明らかにする。また、現地調査と動物実験を組み合わせることにより、マイクロプラスチックへの曝露を反映するバイオマーカーを同定し、マイクロプラスチックを吸い込むことによる呼吸器・循環器系への影響の解明、吸着した環境汚染化学物質によるヒトへの影響の検討とそのリスク評価法の開発を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
マイクロプラスチックの微粒子は、水中および土壌中に存在するのみではなく、大気中にも飛散し、呼吸によって吸い込まれると推測される。また、マイクロプラスチックは、表面に多環芳香族炭化水素(PAHs)をはじめとする残留性有機汚染物質やヒ素を吸着する性質を有るため、マイクロプラスチック自体の呼吸器・循環器系への影響と同時に、マイクロプラスチックの周囲汚染物質の吸着に伴うヒトへの影響が危惧されるが、未だ詳細は明らかではない。本年度は、国際共同相手であるバングラデシュを訪問し、今後の研究内容に関し議論し、また、バングラデシュで、大気中の粒子捕集の予備実験を施行し、本調査における捕集箇所の選定をした。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、現地調査と実験研究を組み合わせることにより、マイクロプラスチックのリスク評価を実施し、マイクロプラスチック曝露による疾病の予防法の確立を目指している。今後は、バングラデシュの都市部および農村部の道路沿いの十数か所の土壌を調査し、タイヤ摩擦の影響を鑑み、場所の違いでマイクロプラスチックの含有量とその種類の違いを明らかにする。同時に大気中のマイクロプラスチックを採取し、分析する予定である。
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