研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
北半球陸域の約24%を占める永久凍土は、近年の温暖化で融解が進行している。モンゴル高原はシベリア永久凍土南端に位置し、世界の永久凍土地帯の中で最も顕著な温暖化の進む地域のひとつである。本研究は、モンゴル高原南東部・ハンガイ山脈南麓を対象とし、集水域から湖沼に至る季節単位の水質監視と、測器観測データを用いた堆積物組成記録の解析を通じて、最終氷期から完新世に至る環境変動要因を解明することを目的とし、温暖化に伴う永久凍土域の陸域環境の将来予測と対策に貢献しようとするものである。