研究課題/領域番号 |
23KK0200
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
川島 洋人 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (60381331)
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研究分担者 |
伏見 暁洋 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主幹研究員 (30391155)
藤井 佑介 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (90780099)
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研究期間 (年度) |
2023-09-08 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
2027年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2026年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2025年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2024年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 安定同位体比 / PM2.5 / エアロゾル / 有機炭素 / 多環芳香族炭化水素 / バングラデシュ |
研究開始時の研究の概要 |
近年,アジア地域の急成長によって,国家を超えた大気環境の越境汚染は深刻な問題とな っている。2020年には微小粒子状物質(PM2.5)濃度の国別の世界ランキングでは,バングラデシュは調査対象73か国中でワースト1位と劣悪な環境であった。本研究では,バングラデシュにおけるPM2.5をモニタリングし,それらに含まれる安定同位体比や,有機成分の濃度分析を通して発生源を解明することを目的とする。
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研究実績の概要 |
1998年,『南アジアの大気汚染および越境汚染の規制と防止に関するマレ宣言』が採択されるなど,南アジアにおける大気汚染問題は90年代を端緒に国際協力が行われてきた。しかし,近年のアジアの急速な経済成長によって,さらに大気汚染は進み,国家間を超えた越境汚染は深刻な問題となっている。大気汚染情報提供企業の世界大手のIQAir(スイス)において,PM2.5濃度の国別の世界ランキングでは,バングラデシュは調査対象73か国中でワースト1位と劣悪な環境であるなど,定量的に発生源を把握することは緊急性を有しており,バングラデシュにとって極めて重要な課題である。 本研究は,バングラデシュの都市であるダッカ,地方であるボラを対象地域として,PM2.5に含まれる窒素化合物の窒素安定同位体比や有機炭素,多環芳香族炭化水素等の炭素成分の濃度分析を実施し,燃焼由来における発生源が何かを明らかにすることを目指す。2023年度は,ボラでのサンプリングを開始した。また,研究代表者である川島がバングラデシュに訪問し,サンプラーの状況確認,ダッカ大学の学生達へのレクチャーと実験講習会を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ボラへのサンプリングも開始し,有機炭素分析,多環芳香族炭化水素の分析を開始し始めている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は,ボラのサンプルを分析開始する。また,有機炭素や多環芳香族炭化水素の分析も開始する。
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