研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
現行のオルガノイドは、個々に解離されて位置情報を失った細胞の集合体を単一の条件で培養し、細胞の自律形成に依存して作られるため、脊髄のように体軸情報に沿って詳細な空間分化パターンを形成するオルガノイドを、体外で再構築することは困難である。この問題を解決するには、位置情報と培養条件を時空間的に適切に与える革新的培養技術の開発が急務である。本研究課題では、多能性幹細胞からオルガノイドを形成する際に、背腹・尾頭・左右の体軸情報を培養環境から細胞に対し供給可能なin vitroプラットフォームの開発を目標とし、実際に背腹・尾頭軸を有する脊髄オルガノイドの構築を達成することを目指す。