気候変動問題等の環境問題は現存する世代と将来世代の間に対立を引き起こす。従って、個人の環境配慮行動や環境政策への支持の根底に将来世代に対する選好とそれら世代の状況・環境についての予想(以下では信念)が影響を与えていると考えられる。しかし、この「将来世代選好・信念」を定量的に推計した研究は無い。本研究では公平選好と主観的確率的信念の研究を将来世代も対象とするものへと拡張し定量的に推計する基課題を国際化する。また、気候変動対策に資する将来の技術の解像度を向上させる。これにより、日本およびアジアの他国においても将来技術と将来世代の置かれる環境についての信念の具体的な調査を可能にする。
|