本国際共同研究は,①2022年2月のロシアによるウクライナ侵略に至るまでのプーチン大統領の言説を分析し,いつ,どのように彼の言説が変化したのか,そして,②ロシア国民がこの戦争をどう捉えているかを明らかにするものである。本課題の基課題では,2014年のクリミア併合をめぐる正当化言説とそれに対する社会の反応を対象としてきたが,本課題はそれを発展させるものである。これにより,なぜこの戦争が起こったのか,そしてロシア国内でどのような人々がプーチンを支持しているのかという学術的にも政策的にも重要な問題を明らかにできる。
|