自然免疫受容体Toll-like receptor 4(TLR4)やCaspase 4/11(Casp4/11)を介した炎症性細胞死:パイロトーシスは、がんやメタボリックシンドロームをはじめとする多様な疾患の強力な増悪因子となる。しかし、未だ、その制御手法の確立には至っていない。本課題では、スフィンゴ糖脂質:ガングリオシドGM3およびイノシトールリン脂質を内因性リガンドとする新規パイロトーシス誘導機序の解明にアプローチする。生体内糖脂質を介したTLR4およびCasp4/11の制御機序を包括的に解明することで、創薬研究を見据えた炎症・細胞死制御の新規分子基盤を提示する。
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