ヒト内在性レトロウイルス(HERVs)は宿主との長い共存関係の中で本来の機能を消失し、化石化したと考えられてきた。申請者は、初期胚発生の過程でSOX2により活性化したHERV-Kは、ゲノムを転移することを提唱した。 本研究により、概日リズムと内在性レトロウイルスの関係を紐解き、活性化されるHERV-Kのlocusを同定することは、内在性レトロウイルスがSOX発現細胞の癌化、癌の進行度にどのように関与するかを明らかにする。また、基課題で実施中の外来性レトロウイルスの内在化機序の解明に、概日リズムが関与する新たな可能性を提唱できる。
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