研究課題/領域番号 |
24248019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
河野 憲二 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (50142005)
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研究期間 (年度) |
2012
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研究課題ステータス |
中途終了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2012年度: 19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / 特殊スプライシング / 一時的翻訳停止 / 小腸杯細胞 / ムチン産生 / 小胞体ストレスセンサー |
研究概要 |
1小胞体膜上での特殊スプライシング機構の解析 XBPluタンパク質の小胞体膜アンカーに必要なHR2領域に結合してくるタンパク質の単離と解析を試みた。XBPluタンパク質は生細胞内では安定ではなく、またあまり作られないタンパク質なので、その中でも合成量の多い3HA-XBPlu(L246A)mNLS(一時停止をせず、且つ核移行をしない変異型XBPIu)を用いて免疫共沈降してくる結合タンパク質の解析を行った。3HA-XBPlu(L246A)mNLSに結合してくる特異的なバンドを検出するのは難しかったが、このサンプルをすべて質量分析(LC/MS/MS)し、特徴的な結合タンパク質88個を検出した。しかしこのままでは解析するには数が多すぎるので、非特異的バンドを抑える工夫をしている。 2寄生虫排除に関与するIRE1βの生理機能解析 寄生虫感染時に分泌されるIL33投与により疑似感染状態を再現できることがわかったので、IL33投与による小腸杯細胞の形態変化に着目し野生型マウスとIRE1βKOマウスとで比較を行った。野生型マウスでは杯細胞の数と大きさが増加し、ムチン産生が高まるが、IREIβKOマウスでは変化は殆ど観察されなかった。小腸組織を電子顕微鏡観察したところ、KOマウスでは杯細胞の小胞体肥大化が観察され、ムチン産生に異常が生じていることが示唆された。今後はムチン産生に関し生化学的解析を加え、ムチン産生量、前駆体ムチンの小胞体内での凝集などを明らかにしたいと考えている。
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