ムチン型糖鎖合成酵素遺伝子改変マウスによる巨核球分化機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24300152
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 実験動物学
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 工藤 崇 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20288062)
• 研究分担者: 高橋 智 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50271896)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円); 2014年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2013年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2012年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
• キーワード: 動物 / 糖鎖 / 発生・分化 / 血小板 / 発生分化

研究成果の概要

ムチン型糖鎖の機能は、その糖鎖構造解析や糖鎖合成が困難であるため不明な点が多い。成獣マウスの造血におけるムチン型糖鎖の機能を明らかにするためにムチン型糖鎖のコア１構造を合成する糖転移酵素C1galtとMx1-Creドライバーマウスとのコンディショナルノックアウトマウスの表現型解析をおこなった。このマウスは、重度な血小板減少症を発症し、巨大血小板の出現、出血時間の延長、骨髄中の巨核球の最終分化を示す胞体突起形成能が著しく低下した。これよりムチン型糖鎖は、最終巨核球分化と血小板産生に必要であり、ムチン型糖鎖を欠損したGPIbαの細胞内での減少は、タンパク質分解の増加によって生じたことが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 血小板減少症を呈するムチンO-結合型糖鎖欠損マウスの解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤 崇、高橋 智
  • 雑誌名: 医学のあゆみ 巻: 249 ページ: 688-692
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 巨核球分化におけるムチン型糖鎖修飾の意義 (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤 崇、高橋 智
  • 雑誌名: 血液内科 巻: 68 ページ: 698-703
  • NAID: 40020114866
• [雑誌論文] Clgalt1-deficient mice exhibit thrombocytopenia due to abnormal terminal differentiation of megakaryocytes (2013)
  • 著者名/発表者名: Kudo T, et al. (13人中8番目)
  • 雑誌名: Blood 巻: 122 号: 9 ページ: 1649-1657
  • DOI: 10.1182/blood-2012-12-471102
  • 査読あり
• [学会発表] Loss of hematopoietic mucin-type O-glycan causes thrombocytopenia in mice (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤 崇
  • 学会等名: 第36回日本血栓止血学会学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2014-05-26
  • 招待講演
• [学会発表] C1galt1欠損マウスは巨核球の最終分化異常による血小板減少症をおこす
  • 著者名/発表者名: 工藤 崇、佐藤 隆、萩原 梢、上妻 行則、山口高志、池原 譲、濱田理人、松本 健、依馬正次、村田聡一郎、大河内信弘、成松 久、高橋 智
  • 学会等名: 第36日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
• [図書] Glycoscience: Biology and Medicine.'Role of mucin-type O-glycan in megakaryocyte differentiation' (2014)
  • 著者名/発表者名: Takashi Kudo, Satoru Tkahashi
  • 総ページ数: 7
  • 出版者: Springer